日本の夫婦に「致命的に足りない」もの。家事・育児協力の前に…

前出の調査では、日本が他の4か国と比較して、特に欧米より圧倒的に少なかったのが夫婦2人の時間でした。

【平日の1日あたりの夫婦の時間】
1位:デンマーク・・・3.19時間
2位:ドイツ・・・2.55時間
3位:アメリカ・・・2.45時間
4位:韓国・・・1.5時間
5位:日本・・・1.31時間

日本は日常生活において子どもに軸を置き、欧米は夫婦中心と言われることがあります。どちらがいいか悪いかという問題ではありませんが、それでも日本の夫婦は2人で過ごす時間が少ないのは事実。

周囲の環境が整えられないままの急速な共働き化が進んだことは、お互いに向き合う心の余裕と時間を夫婦から奪っていないでしょうか。

両親のいる家庭でも、母子家庭、父子家庭であっても、子どもを取り囲む大人同士の人間関係は子どもの心に大きな影響を与えます。子どもにとって大切な存在の大人たちが思いやりを欠いた関係を続けている記憶は、子どもの心に強く刻まれます。

大人が「面倒なこと」を押し付け合い、時間の奪い合いをする家庭にならないためには、男性側の労働時間の改善のみならず、一世代前には過小評価されていた「よき家庭人」となるための内面の意識の変化や、母親が子育てをある程度パートナーに解放することも大切なのかもしれません。

ちなみに、今回の調査で5か国全ての結果に共通していたのが、夫婦で家事分担しているしている人ほど、「配偶者が好き」と回答していた点でした。

【参考】世界5カ国の「共働き」に関する意識調査(リンナイ株式会社)

北川 和子

参考記事

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東京外国語大学卒。商社の営業職、専業主婦を経てライターに。男女の働き方、子育て世代の消費動向などに関心がある。