「キラキラネーム」つけられた子どもの声、つけた親の声

ビジネス、今日のひとネタ

「人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ」
(人の名前も、見たことのないような漢字を使ってつけようとするのは、何の得にもならないことだ。何事も、珍しさを追求し、変わった見方をよいものだとするのは、教養の浅い人間が必ずやるようなことである)『徒然草』第116段

こうした問題は、はるか昔からあるということがわかりますね。

ロシアやドイツでは名づけに制限が

たとえば、前出の「悪魔」ちゃんほどではないにしても、客観的に見て多くの人が問題を感じるような名前については、名づけの時点で止めることはできないのでしょうか? 海外では、こうしたことに法律や制度の上で規制をかけていることもあります。

ロシアは2017年に、子どもに数字や記号、汚い言葉、役職名などの言葉が入った名前をつけることを禁止する法律を施行しました。変わった名前をつけることで、いじめの原因になったりするのを防ぐためだそうです。

またドイツでは、イエスを裏切った弟子のユダ(Judas)、アダムとイブの子どもで「人類で初めて殺人を犯した」とされるカイン(Kain)、前出の日本の例と同じく悪魔(Satan)など「悪」を連想する名前、肩書や地位名、よく知られている地名やブランド名などは、原則として名前につけられないといいます。

日本では手続きが大変

今回、改名を報告した高校生は、日本テレビ『ZIP!』の取材に対して、キラキラネームをつけられた人は「辛い思いをすることがあると思う。そういう人たちが改名できることを伝えたかった」と語りました。日本では、改名する際の手続き制度は整っています。しかし、実際のところ、手続き自体の大変さなどから普及していないのが現実です。

日本では、上述のロシアやドイツのような規制の話は耳にしませんが、そもそも名づけが適切かどうかは、主観に関わる部分も多く、思想・信条の自由や表現の自由なども絡んでくる難しい問題でもあります。名づけの段階での規制は、こうしたセンシティブな問題を含みますし、法律をつくること自体も正しいのかどうかはわかりません。

ただ、少なくとも、今回の赤池さんのような「名前の悩みを抱える若者」を支える制度については、よりわかりやすく整えていってほしいところですね。

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参考記事

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。