6. 老後に向けた資産形成の始め方
今回は年金制度の仕組みから、令和シニアの年金事情について詳しく見てきました。
年金は現役時代の働き方や収入によって、将来受け取れる金額が個人間で異なります。そのため、「いまの年金受給者がどれくらい年金を受け取っているか」については、あくまで目安にしておくことが大事です。まずは、ねんきんネットやねんきん定期便で、自分が将来受け取れる年金の見込額を確認しましょう。
将来の年金見込額を確認したら、老後の生活費は毎月どのくらいかかるか計算して、必要な老後資金を算出しましょう。
必要な老後資金が分かったら、何歳までに老後資金を準備したいか目標を設定します。そして、その目標を達成させるために、どういう方法で老後資金を準備したらいいか計画を立てます。詳細な計画を立てられたら、老後に向けての資産形成をスタートしましょう。
判断に迷う場合は、専門家に相談するのもひとつの方法です。お金のプロであれば、自分に合った老後への備え方についてアドバイスを受けることができるでしょう。
参考資料
- 厚生労働省「いっしょに検証!公的年金 公的年金の仕組み」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「国民年金保険料」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
鶴田 綾