4. 【65歳以上の人が失業した際に受け取れるお金】高年齢求職者給付金とは

一般的な年金受給開始年齢である65歳以降も、働き続けるシニアが増えています。しかし歳を重ねてからの求職活動は、必ずしもスムーズに進むケースばかりではないでしょう。

今回は、65歳以上の人が失業した際に受け取れる「高年齢求職者給付金」についてご紹介します。

高年齢求職者給付金【誰がもらえる?】支給要件

  • 対象者:高年齢被保険者(65歳以上の雇用保険加入者)で失業した人
  • 支給要件:下記の全ての要件を満たした人
    1. 離職の日以前1年間に被保険者期間が通算して6カ月以上ある
    2. 失業の状態にある:離職し「就職したいという積極的な意思といつでも就職できる能力(健康状態・家庭環境など)があり積極的に求職活動を行っているにもかかわらず就職できない状態」を指す

高年齢求職者給付金【いくらもらえる?】給付金額

  • 給付金額
    • 被保険者であった期間が1年未満:30日分の基本手当相当額
    • 被保険者であった期間が1年以上:50日分の基本手当相当額

なお、65歳未満が受け取る「失業手当」は4週間に一度ずつ失業認定を受けてから給付されますが、高年齢求職者給付金は一括支給となります。

5. まとめにかえて

今回は65歳以上の老後資金について解説してきました。

日本には公的年金や給付金制度がありますが、それだけで理想の老後生活を実現させるのは簡単ではありません。

そこで「自助努力」によって資産運用などを活用し、老後資金の準備を進めている世帯も少なくありません。

特に今ではNISAやiDeCoといった国の制度も整ってきています。しかし、資産運用には元本の保証はありません。

だからこそ何となく始めるのではなく、しっかりと理解したうえで取り入れていきましょう。