3. 配当金で安定したインカムを得るメリット

老後生活を支える収入源となるのは公的年金です。さらに、公的年金の上乗せとして安定したインカムを確保できれば、老後生活における経済的安定性は増します。

安定したインカムとなり得るのが、株式投資を通じて得られる配当金です。長期的に安定して配当金を支払っている企業の株式を購入すれば、配当金を得続けられる期待が持てます。

配当金で安定したインカムを得るメリット

配当金で安定したインカムを得るメリット

出所:J-FLEC「株主の権利②配当を請求する権利」

例えば、年間12万円(月額換算で1万円)の配当金を得られれば、毎月の水道光熱費をまかなえます。年間60万円(月額換算で5万円)になれば、通信費や日用品費までカバーできるかもしれません。

公的年金で基礎生活費のすべてをカバーできなくても、「公的年金で固定費をカバー、配当金で変動費をカバー」という形を実現できれば、家計における安心感が増します。株式投資を通じて、公的年金の上乗せとなる自分専用のインカムを用意してみてはいかがでしょうか。

ただし、投資先の企業を選定する際には慎重さが求められます。配当利回りだけで判断するのではなく、財務状況やこれまでの配当実績、将来性などを加味しなければなりません。

実際に配当金狙いの株式投資をする際には、しっかりと手間と時間をかけて分析を行うことが大切です。

4. まとめにかえて

「自分はいくらの年金を受給できるのか」を把握することは、老後生活に備えるうえで重要です。年金額をベースにしながら、生活水準を最適化しましょう。

年金は老後生活における軸となる収入に変わりはありませんが、上乗せとなるインカムがあると安心です。株式投資を行えば配当金を得られるため、早い段階からコツコツと株式投資を行い、将来に向けた自分専用のインカム作りを進めていきましょう。

参考資料

柴田 充輝