厚生労働省が2025年2月27日に公表した人口動態統計の速報値によると、昨年出生数は過去最少72万人で9年連続で減少したことがわかりました。
人口が減少することで、少子高齢化も加速することが心配されます。
FP資格を保有するファイナンシャルアドバイザーである筆者は、現役世代の方からご相談をいただくこともあります。投資初心者からのご相談としては「資産形成をしたらどのくらい殖やせるのかイメージが湧かない」という内容も多いです。
資産形成の効果が分からなければ、踏み出せない人も一定数いるのではないでしょうか。
そこで今回は、新NISAを利用した積立投資のシミュレーションや、NISAで資産運用を行う際のポイントについて詳しく解説していきます。
1. 新NISA(少額投資非課税制度)とは?どんなメリットがあるのか
NISA(ニーサ)は、2014年に導入された資産形成を促進するための制度で、2024年には「新NISA」として改定されました。
この制度の最大の利点は、投資によって得た利益に税金がかからない点です。
通常、利益や配当金には約20%の税金がかかりますが、NISAを利用すれば、その税金が免除され、利益を全額受け取ることができます。
ただし、NISAには投資できる金額や商品に制限があるため、いくつかのポイントを確認しておくことが大切です。