4. まとめにかえて
今回は、新NISA制度の特徴や、つみたて投資枠を活用した「積立投資のシミュレーション結果」をご紹介しました。
金融庁のつみたてシミュレーターによると、想定利回りが年率1%の場合、毎月5万円の積立投資で「15年間で970万6000円になる」可能性があることがわかりました。
15年間の元本は900万円ですので、運用益と複利の効果により70万6000円増えたことになります。
ただし、実際の資産運用では利益が期待できるだけでなく、価格変動リスクが伴います。
そのため、新NISA制度の内容や、金融商品ごとに異なる特徴を理解しておくことが大切です。
家計の状況やご自身のリスク許容度を確認したうえで、新NISAを活用した資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。
また、新NISA以外にも、資産運用を行う選択肢は様々あります。
新NISAだけではなく他の運用方法とも比較するなどして、ご自身に合った方法で将来に向けた資産を準備していきましょう。
5. ご参考】年金に関する疑問や不安を解消!よくある質問を解説
「年金って難しそう…」と感じている人は、多いのではないでしょうか。でも、基本のポイントを押さえると、意外とシンプルなのです。ここでは、年金についてよくある疑問について、わかりやすくお答えしていきます。
5.1 年金の仕組みってどうなってるの?
まず、日本の公的年金は「2階建て」構造です。下の階が「国民年金」、その上に「厚生年金」があるイメージです。
国民年金
国民年金は、20歳から60歳未満の全員が加入対象。特に自営業やフリーランスの方がメインです。
毎月決まった金額を支払います。いわば、年金の基礎部分です。
厚生年金
厚生年金は、会社員や公務員の方が加入対象です。こちらは収入に応じて保険料が変わるので、もらえる年金額も収入の影響が大きくなってきます。
そのため、個人差が出やすくなっています。