「こういう人間には恥という概念を教えるべきだ」
「二度と来ないでほしい」
「公の場ではなく、家のトイレで自撮りしておくのが適切だろう」
とりあえず双方、泉の水で頭を冷やしてほしいところですね……。
近隣のお店も大迷惑
観光公害を受けているのは、観光スポットそのものに限りません。
観光地近隣の飲食店でも、トイレだけの使用、食べ終わった後も混んでいる店内に長時間居座り続ける、大人数の予約をしておいて当日にドタキャンをするなど、被害は多いようです。
そのほか、「インスタ映え」のためだけに食事を注文して、ほとんど残していくお客、店のお座敷に土足で上がってしまう外国人観光客など、注意の難しい事例も増えているようです。
来たあとに、どうしてもらうか
こうした観光公害が広がりつつも、訪日外国人観光客は増加しつつあり、政府の方針としても、宿泊施設の規制緩和や「インスタ映え」を狙った景観整備などを進めています。
こうした動きを踏まえて、観光客側のマナーを向上させるべく、京都市では多言語対応の「京都のあきまへんパンフレット」を作成しました。日本が長期的に観光立国を目指すのであれば、ただ来てもらうための戦略だけでなく、「来たあとに、どうしてもらうか」の戦略が必要になってきているのかもしれません。
われわれとしても、旅行中に写真を撮るときや、その写真をSNSへ投稿するときは、気づかないところでこうした誰かの迷惑になっていないように気をつけたいですね。
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