4. 年金に頼らない老後のために、現役世代ができることとは

現在、国は初心者でもはじめやすいように「NISA」や「iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)」など、資産運用の税制優遇制度を拡充させています。2024年からは新NISAもはじまる予定です。

投資にはもちろんリスクがともないますが、一方で毎月一定額を長期間積立することにより、リスクを軽減させる効果もあります。

資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績グラフ

資産・地域を分散して積立投資を行った場合の運用成果の実績グラフ

出所:金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」

自分がどこまでリスクをとれるのかを見極めた上で、自分に合った資産運用を取り入れるのも、これからの人生100年時代には必要かもしれません。

5. 年金額は毎年改定へ。公的年金以外の対策を

現在の年金受給額について見ていきましたが、年金受給額は毎年改定が行われるため、同じ水準が保障されているわけではありません。

人生100年時代を見据えると、公的年金以外の収入源や資産の確保をするなどの早めの対策が必要でしょう。

老後にいくら必要なのか、そのためにどのような対策を立てるのがよいかを一度じっくりと考えてみてはいかがでしょうか。

参考資料

西村 翼