デニムといえば、色落ち。

他のアイテムであれば敬遠されるはずの"変化"をここまで魅せるのは、まさにデニムならでは。そんな魔力を持ったアイテムですが、選ぶものよっては「変化の仕方がイマイチ」なんてことも。

そこで今回は、経年変化をバッチリ楽しみたい方にオススメな、パキッと濃紺なデニムをご紹介。プロの目利きたちが選んだ、シルエット、デザインまでも秀逸な5本をご堪能ください。

はっきりとした色落ちが魅力的

まずは、国内でも数少ないシャトル織機で織り上げられた、ボリューム感ある15オンスのデニムから。生地に使用される糸はあえて表面のみ染色を行っているので、履きこむほどにはっきりとした濃淡が生まれるのが特徴です。

シルエットはオーソドックスなレギュラーストレートなので、着回しやすさもバッチリ。メイドインジャパンらしいクオリティの高さを味わいたいなら、こちらがオススメです。

デニム好きによる、デニム好きに捧ぐ一本

その質の高さから日本でも人気の高い『TENDER co.』のデザイナーによる新ブランド『Whooper』のデニムです。過去40年間のデッドストックを研究して作られたデザインはデニムファンも唸るほど。

生地にはメイドインジャパンの上質なものを採用し、その風合いの良さはお墨付き。デニム部門の講師も務めるほどの筋金入りのマニアによる一本ということもあって、やはり見逃せないですね。

ブランドらしい、ディテールの遊び心

中目黒発、シンプルで飽きのこない大人のウェアを提案する『HOSU』お得意の高品質なデニム。生地には16オンスのセルビッジデニムを使用し、穿きごたえは申し分なし。

ルーズなシルエットにワークパンツらしさが漂いつつも、ハンマーループがバックポケットにつくなど、ブランドらしい個性もしっかり見て取れます。5年、10年と長く付き合える”良い”生デニムは一本備えておきたいところ。

リーバイスファンも頷く名作

こちらは、デニム好きなら名前を聞いたことがあるであろう『TELLASON』の一本。リーバイス創業の地・サンフランシスコでの生産にこだわり、随所にリーバイスへのリスペクトを込めたディテールワークがチラホラ。

生地にはコーンミルズ社製のオリジナルデニムを採用。バックのレザーパッチはレザーブランドによるハンドメイドと、ディテールへのこだわりも抜かりありません。シルエットはスリムストレートで、野暮ったくなく穿くことができます。

「生」から育てるニュースタンダード

アメリカントラディショナルなスタイルに、絶妙なひねりを加えた唯一無二のスタイルを貫く『THE NERDYS』のデニム。生地にはあえて防縮加工を施していないため、ヴィンテージに近い経年変化を楽しめます。

セルビッチはもちろん、コインポケットにも赤耳が使用されるなど、マニア好みのディテールワークも各所に。アイテム名の「クラシック」の名にふさわしい、オールマイティーに活躍してくれる一本です。

あとがき

デニムの良さはなんといっても、持ち主の体型や動きなど、ライフスタイルに合わせて共に変化していくところ。違うものを並行して育てていくのもアリですが、お気に入りの一本をガシガシ穿いて経年変化のスピードを上げるのもまた一興。

次の季節ももうすぐそこなので、心機一転、新たなデニムをワードローブに加えてみてはいかがでしょうか?

FACY