毎月生活が苦しく感じる、毎月赤字が出てしまう。そんな毎月の家計赤字に苦しんでいる人、意外と少なくないと思います。なかなか収入も上がらず、物価と税金は少しずつ上がっていく。これでは生活も苦しくなってしまいますよね。でも、現状ってなかなかそう簡単に変わりません。そんな中で、自分の毎月の収支を整えるためには何が必要だと思いますか。
今回は、毎月赤字を脱出するためのヒントをご紹介します。
赤字になる理由を探る
まずは、何が家計を圧迫しているかを知る必要がありますよね。家計を分解して、自分の支出のムダをチェックしていきましょう。
家賃、水道・光熱費、食費、被服費、交際費、通信費、交通費、美容費、娯楽費、雑費など、おおまかな項目にわけて自分が毎月どのくらい使っているか計算してみましょう。
ざっくりと計算するだけでいいのですが、自分が毎月これらの項目に対してどのくらいのお金を使っているのか想像できない、もしくはイメージしている金額と現実に使っているお金に大きな乖離がありそう、という人は要注意。いくら使っているか見当もつかない項目が1つでもあったら、今日からすぐに家計簿をつけるようにしてください。
毎月赤字になる大きな理由の1つに、自分の支出を把握していないことが挙げられます。これではなかなか節約の効果も出ませんし、そもそも赤字を脱出できません。家計簿をつけるのが大変だという気持ちもわかりますが、まずは1か月続けてみてください。それで大まかな金額が掴めるはずです。
各項目について吟味し解決策を探る
各項目の金額を書き出したら、その横に手取り収入に占めるその金額の割合を書いていきます。たとえば、家賃が手取り収入の1/3を超えてしまうようであれば、家賃を含めた固定費の負担が大きすぎる可能性があります。ただ、引っ越しにはさらにお金がかかるので、家賃を抑えるのはそう簡単ではありません。その分ほかでうまくカットして、適切なタイミングで引っ越すというのが無難でしょう。
また、娯楽費が手取り収入の2割を超える人はせめて1割に抑えてください。赤字になるのに2割を娯楽費に充てていると、生活が苦しくなるのは当然と言えます。飲み会の予定が入っているなら、そのすべての飲み会に参加しようとするのではなく、中身やメンバーの顔触れを確認して参加する飲み会と参加しなくてもいい飲み会に振り分けていきましょう。
それと、独身の方に多いのですが、食費が手取り収入の2割を超えるという人。手取り収入が20万円だとしたら4万円を超えるという人も、やはり使い過ぎと言わざるをえません。自炊とお弁当持参で今の半分になります。自炊なんてできないと匙を投げるのではなく、最初は下手でもいいのでまずはやってみること。自分にできそうなことから始めてみませんか。
週7日全部自炊しなさい、ということではありませんし、納豆や豆腐、もやしなど安価でもお腹が膨らみ、栄養が摂れる食材をうまく取り入れることで食費を抑えることができます。
通信費が高いという人は、一度通信費を見直してみてもいいかもしれません。大手キャリア内での乗り換えやプラン変更でも2000~3000円安くなることは十分ありますし、契約当時は必要だと思ってつけたオプションや選んだプランも、時間が経って環境も変わり、必要なくなっている可能性があります。
当時は電話が多かったので通話し放題のプランにしていたけれど、今は電話をほとんどしない生活になったということであれば通話し放題プランでなくてもいいですよね。そういった環境の変化によって変更できるもの、カットできるものがありますし、各社しのぎを削ってさまざまなキャンペーンを展開していますので、運が良ければそういったキャンペーンで通信料安く乗り換えや機種変更ができることもありますよ。
とにかく1カ月やってみること
そこまでチェックしたら、あとは実行あるのみ。自炊を始める、通信費の見直し・プラン変更をする、行く飲み会と行かない飲み会をチェックし分別する。行かない飲み会にはキャンセルの連絡を入れる。これだけです。
とにかく1カ月やってみること。1カ月続けることができれば、人間はそれに慣れて苦にならずに継続していくことができます。気が乗らない時もあると思いますし、仕事で疲れているときや失恋で落ち込んでいるときもあるかもしれません。そんなときは、余計な無駄遣いをしないことだけ頭に入れて手を抜いてもいいのです。自炊を完璧にこなそうとしたり、行きたい飲み会をたくさん我慢したりしなくてもいいのです。
やりすぎはストレスになりますし、結局長く続けることができなくなってしまいます。自分が苦しいときは休むこと、そして休んだことに罪悪感を持たずに次の日からまた頑張ろうとポジティブな気分になれればそれでいいのです。
毎日欠かさず完璧にやろうとしないこと。長く続けるコツはここにあるのです。
会社の手当てを見直してみる
会社からもらえる給付金や手当を見直してみて、手取り収入を増やす方法もあります。たとえば会社によっては特定の資格を持っていると資格手当がもらえたり、給付金が出たりすることもありますよね。また、成績優秀者の表彰があって、営業成績がいい人を対象に特別手当を出したり報奨金が出たりする会社もあると思います。
こういったものはどんどん活用すべきです。資格の勉強は決しムダにはなりませんし、もし転職しようと思ったときにもきっとあなたの力になります。そして、さらに手当がもらえたり月収が数万円アップしたりするのであれば、頑張ってみる価値もありますよね。職場での存在感も増すかもしれません。
毎月赤字になる人は、節約ばかり考えるのではなく、収入を増やすためのこういった方法も視野に入れてみましょう。
まとめ
毎月赤字になっているとしても、確実に今の状況を変えることはできます。支出を抑えるのもいいですし、収入をいろんな方法で増やすのも一つの作戦です。自分に合った方法で、少しずつ赤字額を減らしていき、最終的には余裕を持って貯金できるようになりましょう。
大塚 ちえ