投資は資産を効率的に増やす有効な手段です。
株式や投資信託などを運用することで、毎年資産が雪だるま式に大きくなっていく効果が期待できます。
一方、少なくない方が投資に対して危険なイメージを抱いているのではないでしょうか?
そこで本記事では投資の危険性(リスク)とはなんなのかを徹底解説します。
敵を知れば対策の立てようもあります。
投資初心者の方はまず本記事で投資の危険性(リスク)を正確に理解しておきましょう。
1. 投資とは
投資とは利益を見込んで資金を投じることです。
例をあげると以下の通りです。
- 事業や企業の成長を見込んで株式を購入
- 日本の株式市場の成長を見込んで日経平均株価に値動きを連動させる投資信託を購入(インデックス・ファンド)
※投資信託とは投資のプロ(ファンドマネージャー)に資金の運用をおまかせできる金融商品のことです。
2. 投資の危険性(リスク)とは
資産運用には貯めることを重視した「預貯金」と増やすことに重きをおいた「投資」の2種類があります。
預貯金はみなさんにも馴染みが深いでしょう。
普通預金や定期預金は元本(元手)が減ることはありませんが、利息は微々たるものなので増やすことには向いていません。
投資は逆に損をするリスクを取りながら預貯金では実現が難しいリターンを得られることが特徴となっています。
たとえば、株式は日々値段が変化しています。
株価が購入時よりも高くなればその差額が利益となります(キャピタルゲイン)。
逆に低くなれば、差額分の損失が発生します。
これが投資における危険性(リスク)です。
ただし、この解釈は正確ではありません。
そこで、もう少しくわしくリスクについて解説します。
2.1 リスクの正確な意味
正確には、リスクとは「価格のブレ幅」のことです。
この「価格のブレ幅」が大きければハイリスク(ハイリターン)であり、小さければローリスク(ローリターン)ということになります。
なお、ローリスク・ハイリターンな金融商品はありません。
3. 投資のリスクは取り除くことができる
投資は正しいやり方で実行すればリスクを怖くないレベルにまで低減することができます。
なかでも「長期投資」と「分散投資」は有効かつ基礎的なテクニックなので必ず覚えておきましょう。
3.1 長期投資とはなにか
長期投資とは「資産を長期にわたって保有すること」を意味します。
デイトレーダーのように1分1秒の価格変動から利益を得ようとするのではなく、30年かけてじっくり資産を育てるスタイルです。
株式は長期にわたって保有するほどリスクが低くなるとされています。
そのため、投資におけるリスクを最大限回避したいなら、まずは現金化の必要に迫られない余剰資金を用意しましょう。
そして、余剰資金を株式や債券の形に変え、長期の投資計画に沿って保有し続けるのです。
3.2 分散投資とはなにか
分散投資も投資のリスクを低減するための重要なテクニックです。
投資は保有する資産や銘柄を分散することでリスクを低減できるとされています。
たとえば、一般的に株式と債券は逆の値動きを示すため、お互いがお互いの値動きの影響を相殺しようとします(例:株の100円の値下がりダメージを債券の値上がりが相殺しようとする)。
そのため、資金を100%株式に突っ込むよりは、債券を30%(株式70%)ほど持つ方がリスク(価格のブレ幅)は小さくなるのです。
また、株式銘柄にはそれぞれ固有のリスクが存在します(個別リスク)。
たとえば、企業の不祥事などが要因となります。
個別リスクはよく分散された60の銘柄を保有することで、そのほとんどを取り除くことができるとされているのです。
このように投資のリスクはコントロールできます。
ただし、投資に関する一定の知識が要求されることもまた事実です。
4. 投資のリスクを簡単に取り除ける投資信託とは?
投資の知識はないものの分散投資を実行したい方はどうすればよいのでしょうか?
そのような方には「投資信託」の運用をおすすめします。
投資信託は投資のプロに資金の運用をおまかせできる金融商品です。
一般社団法人投資信託協会では以下のように定義されています。
「投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
出所:投資信託協会「そもそも投資信託とは?」
投資家は運用方針や主要な投資対象がことなる約6000本の商品から好きなファンドを購入できます。(出所:投資信託協会「投資信託の全体像(純資産総額・ファンド本数)直近データのバックナンバー」)。
初心者であれば、分散投資をはじめとする運用をプロにおまかせするのも1つの手でしょう。
ただし、投資信託には以下の手数料がかかるので、その点は留意が必要です。
- 購入時手数料:投資信託の購入時にかかる手数料
- 信託報酬:投資信託の保有中にかかる手数料。保有額に対して年率の形で毎日発生する
- 信託財産留保額:投資信託の解約時にかかる手数料
ただし、最近では購入時手数料と信託財産留保額を無料としている投資信託も数多く見られます。
5. 投資信託を運用するなら楽天証券がおすすめ
投資信託を始めるには証券会社をはじめとする金融機関で証券口座を開設しなければいけません。
数多くの金融機関が証券口座を提供していますが、なかでもおすすめなのが「楽天証券」です。
楽天証券は手数料・商品ラインナップ・独自サービスのいずれにも優れたオールラウンダーなネット証券であり、総合口座数は900万を突破しています(2023年4月時点)。
国内株式の取引手数料は現物・信用とも無料、外国株も米国・中国・ASEANと幅広くカバーしています。
※ASEAN=シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア
投資信託は2602本をラインナップ、つみたてNISA対象商品も195本と業界最多水準です。
さらに、投資信託の「つみたて購入」を楽天カード決済にすることで、最大1%の楽天ポイントが還元されます。
※楽天証券に関するデータは2023年9月28日時点の確認情報に基づきます。
参考資料
MeChoice編集部
・投資の危険性(リスク)とは価格のブレ幅のこと
・リスクは「長期」「分散」によって低減できる
・初心者が手軽に分散投資をするなら投資信託がおすすめ