仕事は一人ではできるものではありません。チームで動くケースがほとんどのはずです。また、チームで動く際にも、上司と部下といった「縦の連携」、同僚との「横の連携」などさまざまな連携があります。

ただ、そうした連携のなかで、思わず「ムッ」とするアクションを相手方がしてくることもあります。たとえば、どのようなものなのでしょうか。

ほめてからけなす上司

失敗があった時、あるいは軌道修正が必要な際などに「相手にどう伝えるか」を悩むケースは確かにあります。できるだけ角が立たないように、あるいは相手がへそを曲げないように、とあれこれ思案する人もいるでしょう。

そのなかで「まず相手をなごませてから伝えよう」と考える人もいるかもしれません。しかし「これがいやだった」と語るのは、かつて外資系企業などに勤務した経験があるAさん。

「当時の外国人上司がこういうタイプだったんです。『A君は本当に普段頑張っていて、実績もすばらしいね』などとほめてほめてほめちぎったあと『ところでね…』と本題に入り、いろいろと注意を受けるパターンが大半。明らかに言いたいことがあるのに和ませようとしているのが見え見えで、ほめられるたびに早く用件を言ってくれ!って思っていました」

職場で舌打ちを繰り返す部下

一方で、上司の立場から部下の言動にやきもきしているという人もいるでしょう。大手メーカーで管理職を務めるBさんもその一人。特に気になるのは部下の「舌打ち」だといいます。

「舌打ちだけでなく、普段から自分のデスクでメールを見ながら『ムカつく』などと独り言をつぶやいているのも気になります。同じチームのメンバーが『ちょっとこわいよ』と指摘してもどこ吹く風。自分はこういう性分だから仕方ないと開き直っているのか、改善する様子も見られません」

仕事が立て込んでイライラすることも当然あるのでしょう。ただ、その態度が職場の緊張感を高めてしまっているようです。

「上司の命令」「客のニーズ」とウソをつく同僚

インフラ系企業に勤めていたCさんは、元上司にあたる担当役員の秘書の言動に振り回されたといいます。

「『役員がお尋ねで』といろいろな質問が飛んでくるのですが、時々明らかにおかしいなというものも混じっていて。どうやら機密情報からゴシップ系のウワサ話まで、自分が知りたいことに関して上司の威光を笠に着て情報を集めまわっていたようです。ちょっと渋ったりすると『アポイントを取れなくなってもいいんですか!』などと脅してくる。あれには本当に参りました…」

他にも「営業から『お客様からのお問い合わせです』と質問があったので直接お客様にご連絡したところお客様は知らないとのこと。営業が知りたい情報を得るためにウソをついていた」というようなケースもあるようです。

会議中の内職(役職問わず)

今や会議の際にはノートパソコンやタブレットを持ち込むことが当然だという職場も多いでしょう。しかし長い会議になるとついつい会議の内容とは関係のないこと、たとえばメールをチェックしたり他の作業をしてしまうという人もいるのではないでしょうか。「パソコンを盾にきちんと話をしない人が増えた」とIT企業勤務のDさんは残念そうに話します。

「質問をされても視線も上げず、ずっとパソコンを見たまま。会議中も内職ばかり」

もしかすると非効率な会議が繰り返されているという状況もあるのかもしれません。一方で、参加者が会議に集中していないことも会議が長引く原因になり、結果として全員がイライラする悪循環につながっているということもありそうです。

番外編:飲み会で「多めに払う」と豪語して結局払わない上司

職場を出た後の飲み会。そこでの言動の不一致に思わずイラっとしたというケースも番外編としてご紹介します。

「部署で飲み会をすることになったとき、上司が『俺が多めに払うからいいように配分してくれ』と言うので、傾斜配分表を作って打診。しかし、その表を見た途端、見る見るうちに表情が曇り『これはちょっとな。こんなぐらいでどうだ』と、とっても緩やかな傾斜配分に修正していた。それなら多めに払うなんて言わなければいいのに」

そのほかにも「割り勘じゃないと絶対飲み会に来ない」「追加徴収を一人だけ拒否」などといったケースも部下の立場の人から「それはないよ」と感じたアクションとして挙げられていました。

まとめにかえて

いかがでしたか? 見方によっては「よかれと思っての行動」が裏目に出てしまったというケースもありそうですね。受け取る側の反応はさまざまですから、一つ一つを気にしていてはキリがないと考える人もいるかもしれません。みなさんは上司・部下・同僚の言動で何か気になることはありますか?

LIMO編集部