知っておきたいつみたてNISAのポイント

つみたてNISAとは、投資信託の運用で得た利益が非課税となる制度です。

出所:金融庁「新しいNISA」

非課税の投資枠は年間40万円、最長20年間非課税で投資ができます。

初心者でもつみたてNISAに取り組みやすいポイントとして、「投資対象商品が選定されていること」が挙げられます。

現在国内に投資信託は約1万4000本あり、そのうち個人投資家が金融機関を通じて投資できる「公募投信」が約6000本あります。この中から自分に合った商品を探すことは簡単ではありません。

しかし、つみたてNISAでは長期の積立・分散投資に適した投資信託のみが対象となっているため、対象ファンドが232本まで絞り込まれています(2023年6月19日現在)。

証券会社によっては毎月ワンコインから積立投資ができるところもあるので、初めて資産運用にチャレンジする人は少額投資から始めてみるのもよいでしょう。

●2024年から新しいNISAへと改正される

現行のNISA制度は、2024年から大きく改正されることが決まっています。

出所:金融庁「新しいNISA」

つみたてNISAは「つみたて投資枠」と名称が変わり、年間の非課税投資枠が120万円まで拡大される見込みです。

さらに新しいNISAでは非課税期間が無期限化されるため、より長期の資産形成の手段として活用できるようになります。

成長投資枠(現在の一般NISA)との併用も可能となりますので、投資信託での運用に慣れてきたら株式投資にチャレンジしてみるのもよいでしょう。

低金利時代は物価上昇への備えが大切

低金利環境が続く日本では、預貯金によって利回りを得ることが難しい状況です。

低金利環境下で物価が上昇すれば、実質お金の価値は目減りしてしまいます。

物価の上昇に備えるためには、インフレに強い資産を保有して利回りを得ることが大切です。

「投資は危険」と頭ごなしに考えるのではなく、少額投資から検討してみるのもよいでしょう。

参考資料

椿 慧理