3. 年金だけで生活するのが難しい高齢者世帯の割合は75.1%

日本の公的年金は2階建てなので、企業に勤めていれば国民年金と厚生年金が受け取れます。

ただし、年金だけで生活できる高齢者世帯の割合は少ないのが現状です。

厚生労働省の「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、「公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%の世帯」は24.9%。

残る75.1%は仕送りや個人年金、貯蓄の切り崩しなどで生活を維持しているのです。

出所:厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」

知るぽるとが毎年実施している「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和3年)」でも、年金に対する考え方で「日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答した60歳代は46.3%、70歳代は32.6%となっています。

今のうちから老後に備えて、年金以外の資産を増やしておく必要があります。

つみたてNISAやiDeCoの活用も視野に入れるのはもちろんですが、国民年金の加入期間を満たしていない方は「高齢任意加入」、付加保険料を上乗せして将来の年金額を増やす「付加年金」や「国民年金基金」の利用も検討してみましょう。

また、自身の加入期間や将来受け取れる年金額を事前に調べておくのも重要です。

ねんきんネットや身近の年金事務所で確認しておきましょう。