4. 老後対策は個人で異なる

厚生労働省が先日公表した、2023年の年金改定内容と受給者層について詳しく見てきました。

ごらんいただいたように、表向きには「プラス改定」となりましたが、昨今の物価上昇を実質目減りしていることを考慮する必要があります。さらに実際の年金受給額は人それぞれ違います。

老後資金はいくら必要かを考えるとき、どの程度の物価上昇を考慮しておくか、どの程度の年金が受給できそうなのか、そして何より「どのようなセカンドライフを送りたいか」によって目標額は変わってくるでしょう。

さまざまな情報に広くアンテナを張る必要がありますが、そのはじめの一歩となるのが、ご自身の状況を把握することです。

毎月の収入・支出、そして貯金や資産運用に回せる額はどのくらいでしょうか。また、公的年金の見込額は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で把握しておけるとよいですね。

いずれにしても、老後に向けたお金の対策は先手先手のスタートをおすすめします。セカンドライフを安心して過ごすために、できることから一つずつ取り組んでいきましょう。

参考資料

宮内 勇資