住宅購入でよくある失敗とは?
国土交通省が2020年に発表した「平成30年 住生活総合調査結果」によると、2018年において、持ち家の住宅と居住環境に対する不満率は19.9%という結果で、住宅を購入した5世帯のうち1世帯は不満を感じているという結果でした。
ここでは、住宅購入でよくある失敗について解説していきます。
ライフスタイルの変化
ライフスタイルの変化によって、暮らしにくくなるケースがあります。たとえば、以下のような事例があげられます。
- 転勤が決まった
- 子どもが増えた
- 高齢になった
住宅購入後に仕事で転勤が決まった場合、住宅の売却が必要となることもあるでしょう。
もし転勤の可能性があるなら、賃貸として貸し出せて家賃収入が見込めるエリアで住宅を購入したり、売却を想定して資産価値の高い住宅を購入したりするなど、リスク管理をしておくことが大切です。
また、子どもが増えれば希望の部屋数も変わるため、家族計画も考えておきましょう。
永く住み続けるには、高齢時の使い勝手も考えて設計することがおすすめです。バリアフリーや、ホームエレベーターの設置スペースを確保しておくと良いでしょう。
間取りの失敗
いざ住んでみたら、以下のような理由で間取りを失敗したと感じるケースがあります。
- コンセントが少なかった
- 設備に不備があった
- 収納が少なかった
- 冷暖房効率が悪かった
- 使わない部屋があった
- 生活動線が悪かった
間取りや設備に不満があると、ストレスを感じながら生活しなければなりません。リフォームや設備の買い替えなどで対策はできますが、費用がかかります。
住宅購入後に追加費用が発生しないように、実際の生活をイメージして細かいところまで確認しておきましょう。
周辺環境の失敗
住宅購入後に、以下のような周辺環境によるトラブルや変化によって、失敗したと感じるケースがあります。
- 近所トラブルが発生した
- スーパーなどの主要施設が閉店した
- 隣地にマンションが建ち日当たりが悪くなった
- 治安が悪かった
住宅購入を検討する際は、周辺の施設や交通機関、道路の交通量などをチェックしましょう。
また、治安の良さや近所にどのような人が住んでいるのかを、住宅購入前に情報収集したり近隣に聞き込みしたりして、なるべく把握しておくことが大切です。
資金計画による失敗
住宅購入時の資金計画があまく、購入後に以下のような負担を感じる場合があります。
- 住宅ローンの返済が重荷となった
- 光熱費や固定資産税が当初の計画よりも高い
- 修繕費がかかるようになった
出産や育児などで家計の収入が減ったことで住宅ローンの返済が苦しくなったり、毎月の費用や修繕費が負担となったりする事例があります。
資金計画をきちんとたてておかないと、ローンの返済が滞り、最悪の場合住めなくなるおそれもあるので、余裕のある資金計画を心がけましょう。