そこで、次に20代で1,000万円の貯蓄に成功した夫婦について見ていきましょう。

Bさんは、都内の大学を卒業後、日系の金融機関に就職。その後、1つ年上の奥様と20代半ばで結婚し、共働きを続けていました。Bさんは奥様が仕事をしていることもあり、当初勤務していた日系企業から外資系企業への転職を決めました。外資系企業は日系企業と比べて雇用安定という面からすればリスクは高いけれども、収入が増えると考えたのです。

外資系企業では、成果に応じて手にできるボーナスが増えることも多くあります。外資系金融機関のトレーダーの中には、「ポジションを張って間違えても最悪クビ。当たれば大きく儲かる。クビになっても次の職場を探すだけ」と割り切っている人も結構います。

Bさんの場合はトレーダーとは異なりますが、外資系企業への転職で自分の実績に応じた給与アップが期待できました。結婚して生活費は共通になり、共働きという環境から外資系企業への転職に踏み切って収入が増えたことで貯金がしやすくなったのです。

こうしたケースでは、妻の給与を生活費に回して自分の収入から貯蓄する、あるいは自分の給与を生活費に回して妻の収入を貯蓄するなどの方法で、世帯としての貯蓄が進むことになるわけです。

まとめにかえて

このように、貯蓄をするには支出を減らすこと、収入を増やすことが基本です。また、これは貯蓄ではありませんが、有価証券に投資して資産形成をするという選択肢もあります(この場合は必ずしも増えるわけではありませんが)。

給与が大きく増える期待が持てない時代には、貯蓄と同時に、どのように手持ちのお金を運用していくかも一緒に考えていくことが必要かもしれません。

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LIMO編集部