3. 夫婦の受給額を「夫の働き方」で確認

専業主婦ということは、夫は働いている可能性が高いです。

実際の老後生活を考えるには「夫婦ふたり分」の年金が収入となるため、ここでは夫婦の合計受給額を確認しましょう。

夫が自営業か会社員かにわけて見ていきます。

3.1 夫が自営業の場合

夫が自営業の場合、2人とも国民年金を受給することになります。

先程の調査では、男性の国民年金の月平均が5万9040円でした。女性の平均が5万4112円なので、単純計算で夫婦の合計は11万3152円です。

また国民年金には「満額」があります。40年間しっかり保険料を支払った場合、2022年度の満額は6万4816円。

夫婦ともに満額を受給すると想定すると、2人で12万9632円の計算になります。

3.2 夫が会社員の場合

夫が会社員の場合、厚生年金に加入していることになります。

厚生年金の受給額平均は、男性が16万4742円です。国民年金の女性平均が5万4112円なので、夫婦2人の合計は21万8854円となりました。

これらは平均をベースとした試算なので、個々の事情で受給額は異なります。

特に厚生年金は「報酬比例制で納めた保険料」と「加入月数」が受給額に影響するため、個人差が激しいものです。

ねんきんネットやねんきん定期便などを活用し、自分の家庭の目安額を調べてみることをおすすめします。