「ちょっと少なめ・月10万円未満の人」の割合は?
ここまでご覧いただいたように、厚生年金の受給額は、かなり広い範囲に分布していることがお分かりいただけたかと思います。
年金月額が比較的少なめの「10万円未満」の受給者の割合は、男性で約10.6%、女性で約50%です。また、1カ月あたり「5万円未満」の層に絞ると、男性で約1.4%、女性で5.9%存在しています。
一方、1%未満ではありますが男女ともに「30万円以上」を受け取る人も存在します。
「現役時代の加入状況や働き方などにより、将来受け取れる厚生年金の受給額への影響は大きい」ことを、現役世代の私たちは心得ておく必要があるでしょう。
「老後のお金」をどう準備するか
終身雇用を選ばず、転職をしながら自らのキャリアを高めていくことを選ぶ人も増えている昨今。将来的に独立・フリーランスなどの道を選んだ場合は、年金受給額がさらに少なくなることも考えられますね。
いわゆる『老後2000万円問題』という言葉を覚えていらっしゃる人も多いのではないでしょうか。
あくまでもモデルケースに基づく試算ではありますが、やはり年金だけに頼る老後に不安を覚える人が多いのは、ある意味自然なことかもしれません。
そこで必要となるのが、自助努力です。自助努力と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか。
もしかすると、預貯金をイメージされた人も多いかもしれません。しかし、残念ながら現在の銀行預金の金利でお金を増やしていくことは難しいといえるでしょう。
そこでお伝えしたい自助努力の方法が「資産運用」です。
お金自体にも働いてもらって、資産を増やしていくことで、効率よく老後資金を準備していくことも可能となります。
資産運用のポイントは「長期・分散・積立投資」です。
一度に手元にある資産をつぎ込むのではなく、コツコツと長い時間をかけて投資をしていくことが大切です。そのため、できるだけ早めにスタートされることをおすすめします。