新興株市場の振り返りー節目の1,000ポイントまであと6ポイントに

2016年6月21日の新興株市場は、JASDAQ指数が対前日比+0.9%上昇、東証マザーズ指数が同+1.2%上昇となりました。TOPIXは同+1.2%の上昇でしたので、マザーズ指数はTOPIX並みのパフォーマンスとなり、節目の1,000ポイントまであと、6ポイントに迫りました。

マザーズ市場の出来高は8,372万株、売買代金は1,500億円で、出来高、売買代金ともに前日から増加しました。値上がり銘柄数は138、値下がり銘柄数は78、変わらずは11銘柄でした。

本日はアプリソフト開発等を手掛けるAWSホールディングス(3937)と、M&A仲介業務を手掛けるストライク(6196)がマザーズ市場に新規上場しましたが、両社ともにストップ高買い気配のまま引けています。

マザーズ御三家は2日連続で揃って上昇

マザーズ時価総額トップ3は、そーせいグループ(4565)が同+5.7%上昇、CYBERDYNE(7779)が同+1.0%上昇、ミクシィ(2121)が同+0.6%上昇でした。

マザーズでの売買代金上位3銘柄は、そーせいグループ、モブキャスト(3664)、グリーンペプタイド(4594)でした。

マザーズの上昇率トップはネットマーケティングサービスを展開するサイジニア(6031)で対前日比+23%上昇(ストップ高)、2位は産直野菜を販売する農業総合研究所(3541)で同+21%上昇(ストップ高)、3位は病院向けデータネットワークサービスを提供するメディカル・データ・ビジョン(3902)でした。

一方、下落率トップは、スマホゲーム等を展開するブランジスタ(6176)で前日比▲19%下落(ストップ安)、2位は創薬ベンチャーのアンジェスMG(4563)で同▲9%下落、3位はデータ管理ソフトのインフォテリア(3853)で同▲7%下落でした。

6月22日の着眼点

東京株式市場ではブレクジットリスク(英国のEU離脱リスク)の後退というポジティブ要因と、円高の長期化懸念というネガティブ要因が綱引き状態となり、いまひとつ方向感が定まらない状態が続いています。このためマザーズ市場は、引き続き大型株の受け皿的な役割を果たしているようであり、IPO銘柄が人気を集めているのも、そうしたことも一因ではないかと考えられます。明日22日は、イエレンFRB議長の議会証言を受けて為替相場がどのような反応を示すかを注視しながら、マザーズ指数が6月15日以来5営業ぶりに節目である1,000ポイントの大台を回復できるかを注目したいと思います。

LIMO編集部