海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がInstagramで注目を集めています。

今回ご紹介するのは、ポートランドで動物保護をしている「Street Dog Hero」のInstagramアカウント@streetdogheroの投稿。

今回は、メキシコの路上で保護された犬が遠く離れたアメリカへ移り、あるプログラムをきっかけに現在の家族と出会い、幸せな暮らしを送っている様子を紹介してくださっています。

執筆時点で約750件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、保護犬・保護猫の現状についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【メキシコの路上で保護された犬】アメリカで素敵な家族に出会い、幸せをつかむ

クッションにもたれ、穏やかな目を向ける茶色い犬1/2

クッションにもたれ、穏やかな目を向ける茶色い犬

出所:@streetdoghero

海外のSNSで、メキシコの路上で保護された犬「アテナ」が、新しい家族に迎えられ幸せに暮らす現在の様子が紹介され話題となっています。

アテナは、メキシコの路上で暮らしていたところを救助され、アメリカ・オレゴン州へ渡りました。

投稿者さんが開催した「保護犬と1日を過ごす」プログラムを通して、後に家族となる2人と初めて対面。当時、2人はすぐにアテナへ惹かれたものの、旅行の予定などもあり、その場では迎える決断をしなかったそうです。

2. 【正式な家族に】約ひと月後に迎える決意、今は一緒にハイキングも楽しむ毎日

茶色い犬のひとり写りと、飼い主にキスされる姿2/2

茶色い犬のひとり写りと、飼い主にキスされる姿

出所:@streetdoghero

しかし、プログラムから約ひと月後もアテナが里親を募集していたことから、2人は正式に家族として迎えることを決意したといいます。

現在のアテナは、家族とソファでくつろいだり、一緒にハイキングを楽しんだりしながら幸せに暮らしているとのこと。飼い主さんは「アテナのいない生活は想像できない」と、アテナが家族にもたらした幸せをつづっています。

ネット上では、アテナを救助し新しい生活へつないだ保護団体への感謝や称賛の声が多く寄せられたほか、「いるべき場所にたどり着いた」「素晴らしい家族と出会えてよかった」と、現在の幸せを喜ぶ声も相次ぎました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

https://www.instagram.com/p/De7QdswGKFC/?img_index=1

 

3. 著者からの一言コメント

小泉 柚乃
保護犬を迎えたいと思っていても、実際に一緒に暮らしてみなければ、その子の性格や自分たちの生活との相性が分からず、不安を感じる方もいるでしょう。今回、アテナの家族はすぐに譲渡を決めるのではなく、まずは1日一緒に過ごすプログラムを通して、アテナとの時間を共有していましたね。

日本でも、多くの保護団体では正式譲渡の前に「トライアル期間」を設けています。実際に家庭で一定期間一緒に暮らし、犬と家族、先住動物との相性や生活環境に問題がないかを確認したうえで、正式譲渡へ進む仕組みです。なお、トライアルは気軽な「お試し」ではなく、譲渡を前提として行われるものなので、利用する際は各団体のルールをしっかり確認しましょう。

アテナを迎えた家族は、今では「アテナのいない生活は想像できない」と語るほど、大切な存在になったそうです。保護犬との暮らしを考えている方は、こうした制度も活用しながら、お迎えを考えている子との生活をじっくり考えてみてくださいね。
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4. 新しい命を迎える前に。保護犬・保護猫の現状を知っておこう

保護された犬や猫の姿に心を動かされたら、全国でどれだけの命が保護や譲渡の現場にあるのかも、知っておきたいところです。

環境省の統計(動物愛護管理行政事務提要より作成)によると、令和6年度(2024年度)に全国の自治体で引き取られた犬猫は3万9409頭(犬1万7399頭、猫2万2010頭)で、前年度の4万4576頭から減少しました。このうち、譲渡された犬猫は2万5651頭(犬8797頭、猫1万6854頭)、飼い主などへ返還された犬猫は6855頭です。殺処分数は6830頭で、前年度の9017頭から減っています。統計のある平成16年度(引取り41万8413頭)と比べると、令和6年度の引取り数は10分の1以下になりました。

頭数は減っていても、新しい家族を待つ犬や猫はいまも各地にいます。迎え入れを考えるときは、こうした現状も知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

小泉 柚乃