ハロウィンの飾りに手作りのお菓子か、それとも秋晴れの空と旬の魚か。秋の楽しみ方にも、暮らしてきた国の色が出るようです。
「日本の秋はエモすぎ。。。」と添えて@bebechan_franceさんが投稿したのは、フランス出身の男性の秋を、日本に染まる前と後で比べた動画です。
1. 【日本に染まる前と後】ハロウィンとアップルパイから、秋風と秋刀魚の塩焼きへ
日本に染まる前の秋は「ハロウィンは秋一番の楽しみ」。かぼちゃの飾りをそろえて部屋を飾り付けると、リンゴを切ってパイシートにアプリコットジャムを塗り、スライスしたリンゴを並べてアップルパイを焼き上げます。
ソファで映画を観ながら、アイスを添えたアップルパイをひと口。「温かいパイと冷たいアイスの相性抜群!」と、ほっこりした時間を楽しんでいました。
日本に染まった後は、窓から入る秋風を感じながら読書をし、気分転換にランニング。テロップには「秋晴れで澄んだ高い空。」「焼き芋を知らせる音。」と、日本の秋らしい言葉が並びます。
「だいぶ涼しくなったけど、動くとやっぱりまだ暑い。」と帰ってくると、サンマに塩をふって焼き、大根おろしを添えて秋刀魚の塩焼きに。ひと口食べて「旬の食材はやっぱりおいしいな」とうれしそうな表情を見せていました。
コメント欄には「日本人より日本人らしい」「秋刀魚焼いた時の煙のこと考えて諦めてしまう日本人です」という声も寄せられていました。
@bebechan_franceさん、ご協力ありがとうございました!
2. サンマはなぜ「秋刀魚」と書く?
サンマは漢字で「秋刀魚」と書きます。
秋に旬を迎え、細長く光る姿が刀のように見えることから、この字が当てられたといわれています。
塩焼きに大根おろしを添えるのが、定番の食べ方です。
ハロウィンからサンマへと、秋の楽しみ方がすっかり日本流になったフランス出身の男性。フランスから旅でやってくる人の財布の中身にも目を向けてみます。
3. フランスの旅行者の買い物代は1人6万1423円、旅行全体では42万3021円
フランスから来たクルーズ客以外の旅行者は、1人当たり42万3021円を日本で使っていました(観光庁「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期1次速報)。
比べる相手として全体の数字も見ておくと、国籍・地域を合わせた1人当たりの旅行支出は23万3677円。フランスの旅行者がおみやげなどに充てた買物代は6万1423円です。
旅の間に季節の味やおみやげを楽しむ人がいる一方で、日本に住み、季節の移り変わりを毎年体験している人もいます。
在留外国人統計(出入国在留管理庁)では、2025年12月末にフランス国籍で日本に暮らす人は1万7088人。そのうち「永住者」は4035人です。
4. 「四季の体感」をした旅行者の96.6%が満足、次の来日でも30.7%が希望
季節を味わう楽しみは、旅行者にも人気です。観光庁の2025年の年次報告書で、日本滞在中にしたことを見ると、「四季の体感」をした人は16.9%でした。
そのうち96.6%が「満足した」と答え、次に日本を訪れたときにしたいこととして「四季の体感」を挙げた人も30.7%にのぼっています。
紅葉や秋風、旬の食べ物など、季節ごとに変わる景色や味は、日本で暮らす人にとっても旅する人にとっても、心ひかれるものなのかもしれません。
動画の男性が秋刀魚の塩焼きを味わい「旬の食材はやっぱりおいしいな」と話していたように、季節を楽しむ日本の習慣は、海外から来た人の暮らしにも自然となじんでいくようです。
5. 著者からの一言コメント
参考資料
- @bebechan_france
- 観光庁「【インバウンド消費動向調査】2026年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要」
- 観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」
- 出入国在留管理庁「在留外国人統計(2025年12月末)国籍・地域別 在留資格別 在留外国人」(e-Stat)
小野 温子
