覚える用語が多く、似た言葉の区別に苦労することもある受験勉強。語呂合わせや図を使うなど、自分なりの覚え方を工夫したという人もいるのではないでしょうか。

現在SNS上では、そんな受験勉強のために描かれた、付箋のイラストに注目が集まっています。

@bell_chan_cuteさんが投稿した当ポストは、執筆時点で87万7000回表示されています。

そこで、LIMO編集部は話題の@bell_chan_cuteさんに取材。イラストを描いたときの状況や、当時の思い出について、インタビューしました。

※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。

1. 「大学受験勉強してた頃のイラストが出てきた」 付箋に描かれた3つの言葉とは

参考書のページに貼られた3つのイラストの付箋1/2

参考書のページに貼られた3つのイラストの付箋

出所:@bell_chan_cute

「大学受験勉強してた頃のイラストが出てきた笑笑」というコメントとともに投稿されたのは、1枚の写真。「市場と企業」と書かれた参考書のページの上に、黄色い付箋が貼られています。

付箋には、ひよこのような黄色い鳥のイラストが、3つの枠に分けて描かれています。左上の枠では2羽が手をつないで並び、赤い文字で「カルテル(協定)」。右側の枠では2羽の体がぴったりとくっついて1つになり、「トラスト(合併)」。下の枠では、大きな鳥が両脇に小さな鳥を抱えていて、「コンツェルン(持株会社)」と書かれています。

リプライ欄には、「なんてすてきな勉強法」「めっちゃわかりやすいですね!!」といった声が寄せられました。投稿主さんは返信で「キトリと共に覚えます」とつづっています。

2. 紛らわしいカタカナを「好きなキャラクター」で覚えた勉強法

体がくっついた2羽の鳥と「トラスト(合併)」の文字2/2

体がくっついた2羽の鳥と「トラスト(合併)」の文字

出所:@bell_chan_cute

「トラスト(合併)」の枠に寄って見ると、2羽の鳥の体の線が途中で1本につながり、2羽で1つの体になっているように描かれています。それぞれの鳥の手は、くっついた体の中央に添えられています。

イラストを描いたときの状況について、「倫理政経の勉強をしていた際、この3つがカタカナで紛らわしく、覚えられませんでした」と投稿主さん。「そこで当時から好きだったリラックマのキイロイトリを使って絵を描きました」と話します。

思い出については、「当時はこれのお陰で覚えることができたし、なかなかいい感じに描けたと思っていました!」とのこと。「先日見返したときは我ながら笑ってしまいました笑」と教えてくれました。

投稿の反響については、「5万を超えるいいねを頂き、とてもびっくりしています」と投稿主さん。「少しでも受験勉強をしている人たちの助けになってれば良いなと思いました」と話してくれました。

3. 「カルテル」「トラスト」「コンツェルン」とは? 独占禁止法との関係

カルテル、トラスト、コンツェルンは、いずれも企業同士が結びついて市場での競争を弱め、利益を確保しようとする「企業結合」や「独占」の形を表す言葉です。政治・経済の授業や入試では、それぞれの違いを問われることがあります。

カルテルは、同じ業種の企業がそれぞれ独立したまま、価格や生産量などを取り決める協定のことです。公正取引委員会によると、事業者同士が連絡を取り合い、本来は各社が自主的に決めるべき価格や生産数量などを共同で取り決める行為は「不当な取引制限」にあたり、独占禁止法で禁止されています。

トラストは、同じ業種の企業が合併して、1つの企業になることを指します。カルテルが「独立した企業同士の約束」であるのに対し、トラストは企業そのものが一体になる点が違いです。

コンツェルンは、親会社が株式を持つことで、業種の異なる複数の企業を支配する形態です。戦前の日本の財閥も、持株会社を中心としたコンツェルンの形をとっていたといわれています。

公正取引委員会の資料によると、持株会社は、1947年(昭和22年)の独占禁止法の制定以来、事業支配力の過度な集中を防ぐため、設立などが全面的に禁止されてきました。その後、1997年(平成9年)の独占禁止法の改正で、全面的な禁止が改められています。

協定は「手をつなぐ」、合併は「体がくっつく」、持株会社は「小さな鳥を抱える」。用語の意味をそのまま絵にした付箋は、多くの受験生のヒントにもなりそうです。

4. 著者からの一言コメント

LIMOSNS部
カルテル、トラスト、コンツェルン。学生時代に教科書で目にしたものの、どれがどれだったか曖昧になっていた言葉が、付箋のイラストを見た瞬間にすっと頭に入ってきました。手をつなぐ2羽、体がくっついた2羽、小さな鳥を抱えた大きな鳥と、それぞれの意味がひと目で分かる描き方は、本当によく考えられていると思います。投稿主さんは、カタカナで紛らわしい3つの言葉を覚えるために、当時から好きだったキャラクターを使って絵を描いたそうです。好きなものと結びつけることで、覚える作業そのものが楽しくなったのではないでしょうか。「先日見返したときは我ながら笑ってしまいました」というお話からは、受験勉強に打ち込んでいた当時の自分を、温かく振り返っている様子が伝わってきました。リプライ欄に「わかりやすい」という声が寄せられていたのも納得です。今まさに受験勉強に取り組んでいる人にとって、自分なりの覚え方を見つけるヒントになる投稿だと感じました。

受験勉強を乗り越えた先に待っているのが、大学生活です。進学にあたっては、入学金や授業料など、まとまった費用の準備も必要になります。大学に入学するときには、どれくらいのお金がかかるのでしょうか。

5. 令和7年度の大学生の教育費を紹介

ここからは記事の話題にちなんで大学の教育費についてご紹介します。

文部科学省が公表している資料によると、私立大学の入学金は平均24万365円、初年度授業料は平均96万8069円。

国立大学(標準額)は入学金28万2000円、授業料53万5800円となっています(すべて令和7年度調査)。

今回はXで話題になっている「大学受験の勉強中に描いた付箋のイラスト」をご紹介しました。

参考資料

LIMOSNS部