歴史ある寺社や町並みが残り、国内外から多くの観光客が訪れる京都府。秋には市内各地の寺院が紅葉で彩られ、11月から12月初めにかけて見ごろを迎える名所もあります。
現在SNS上では、そんな京都の寺院で撮影された紅葉の写真に注目が集まっています。
@asagi_photo0921さんが投稿した当ポストは、執筆時点で3万回表示されています。
そこで、LIMO編集部は話題の@asagi_photo0921さんに取材。撮影した場所や撮影でこだわった点、京都の魅力について、インタビューしました。
※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
1. 「京都で出逢った晩秋の額縁世界」 南禅寺の門越しに広がる紅葉
「京都で出逢った晩秋の額縁世界。」というコメントとともに投稿されたのは、京都の寺院で撮影された3枚の写真。
1枚目は、南禅寺(京都市左京区)で撮影されたものです。太い木の柱と梁に囲まれた門の内側から外を写しており、門の向こうでは真っ赤に色づいたモミジが大きく枝を広げています。まっすぐ延びる石畳の参道には、歩く人たちの姿も見えます。
2. 清水寺と圓光寺でも 朱色の柱や障子窓が“額縁”に
2枚目は、清水寺(京都市東山区)で撮影された写真です。朱色の柱と横木に囲まれた景色の中に、大きな屋根の建物と、赤やオレンジに色づいた木々、青空に浮かぶ白い雲が収まっています。
3枚目は、圓光寺(京都市左京区)で撮影された写真。暗い室内から、格子の障子に挟まれた窓越しに庭を写しています。赤や黄色に色づいた木々の下では、落ち葉が地面を赤く覆っています。
投稿主さんによると、「いずれも過去の12月初頭に撮影した写真です」とのこと。「晩秋の京都には毎年恒例で訪れており、いつも3〜4日ほどかけて各地を巡っています」と話します。
撮影でこだわった点について聞くと、「紅葉そのものを楽しむのも好きですが、京都ならではの窓越しや門越しに眺める紅葉には、また一段と深い情緒を感じます」と投稿主さん。「近年は観光客も増え、撮影が難しくなってきましたが、そうした中でも静けさを感じられる額縁構図を大切にしています」と教えてくれました。さらに、「額縁に切り取られた景色を静かに見つめていると、自分自身の心と向き合う時間にもつながる気がしています」と、その魅力を語ります。
投稿の反響については、「『京都は額縁風景がよく似合う〜』というコメントには、私も本当にその通りだなと共感しました」とのこと。「今回の写真をきっかけに紅葉そのものの美しさだけでなく、窓や門から眺める景色など、秋の京都のさまざまな楽しみ方を感じていただけたら嬉しいです」と話してくれました。
リプライ欄には、「額縁から見る秋が素敵です」「額縁から覗くとまた違う秋の景色が楽しめますね」といった声が寄せられました。また、投稿主さんは返信で「京都は額縁の宝庫ですよね」とつづっています。
3. 「額縁庭園」とは? 柱や窓で景色を切り取る日本庭園の楽しみ方
建物の柱や鴨居、敷居、窓枠などを額縁に見立て、その内側に庭の景色を一枚の絵のように収めて眺める楽しみ方は、「額縁庭園」と呼ばれることがあります。京都には、座敷や書院から庭を眺めることを前提に作られた庭園が多く、室内の暗さと屋外の明るさの対比によって、枠の中の景色がいっそう際立って見えるといわれています。
日本庭園には、庭の外にある山や木々を景色の一部として取り込む「借景」と呼ばれる手法もあります。庭だけでなく、建物や周囲の景色も含めて一体として味わう工夫が、古くから重ねられてきたといわれています。
3枚目の写真が撮影された圓光寺は、1601年(慶長6年)、徳川家康が伏見に開いた学問所が起源とされる寺院です。1667年(寛文7年)に現在の場所へ移ったと伝えられています。境内には、禅の修行の過程を牛になぞらえた「十牛之庭」があり、書院の柱と敷居を額縁に見立てて庭を眺める楽しみ方が紹介されています。秋には、色づいた木々とともに、地面を覆う「敷紅葉」も見どころの一つとされています。
額縁のように景色を切り取ると、見る位置によって構図が変わり、同じ庭でも違った表情に出会えるのも魅力の一つ。人の多い紅葉シーズンでも、枠の中の景色に目を向けることで、静けさを感じられるのかもしれません。
投稿主さんが大切にしているという「静けさを感じられる額縁構図」。その写真が多くの人の心をとらえたのは、京都ならではの紅葉の楽しみ方が伝わったからなのかもしれません。
京都で出逢った晩秋の額縁世界。 pic.twitter.com/U27lAV03K7
— Kanata (@asagi_photo0921) October 25, 2026
4. 著者からの一言コメント
紅葉の名所めぐりや寺社の拝観、食べ歩きなど、さまざまな楽しみ方がある京都。観光客が京都府内で使うお金は、全体でどのくらいの規模になっているのでしょうか。
5. 京都府の2025年の観光消費額について紹介
ここからは、記事の話題にちなんで京都府の観光消費額についてご紹介します。
観光消費額とは、旅行者が旅行先で使うお金の合計額のことです。宿泊費、飲食費、交通費、お土産代、娯楽費などが含まれ、その地域の経済効果を示す重要な指標となります。
京都府の公式サイトに掲載されている「令和7年(2025年)京都府観光入込客等調査報告書」によると、2025年の京都府の観光消費額は、「2兆2559億円」(対前年比111%)という結果になりました。また、京都市を除く府域では2086億円(対前年比138%)となっています。
令和7年は、これまでからの観光誘客促進の取組や、府市連携の「まるっと京都」の取り組み等により、観光入込客数、観光消費額ともに過去最高となったそうです。
今回はXで話題になっている「門や窓越しに紅葉を眺める京都の“額縁構図”」をご紹介しました。
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参考資料
LIMOSNS部
