家族が使っていた入れ歯や、亡くなった祖父母が残した入れ歯。

不要になったとき、どうしていますか。

「入れ歯は不燃ごみ」と思っている方も多いのではないでしょうか。

筆者は入れ歯を使用していないので捨て方について考えたこともなかった…。捨てることになったとしても、不燃ごみで捨ててしまっていた可能性が高いです。

実は、捨てずにリサイクルに回す方法があるんです!

教えてくれたのは、お笑いコンビ・マシンガンズとして活動する傍ら、ごみ収集会社の清掃員としても働く「ごみ清掃芸人」の滝沢秀一さん。

X(旧Twitter)に「今日のごみトリビア」として投稿した内容は、執筆時点で5.4万件以上表示されています。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【ごみトリビア】入れ歯はリサイクルできる!

滝沢さんの投稿は次のとおり。

「さすがにリサイクル出来ないだろと思われるかもしれませんが、実は『入れ歯』はリサイクル出来ます!終活や亡き祖父母の方が使っていたものが、不燃ごみとして捨てられますが、役所等で集めている所が結構あります。みんな集めれば年間50億になるの言われて、寄付されます!」

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出所:@takizawa0914

出所:@takizawa0914

終活や遺品の整理で出てきた入れ歯は、不燃ごみとして出されることが多いそう。

でも実は、役所などで集めているところが「結構あります」とのこと。

投稿に添えられた写真には、東京都港区の社会福祉協議会による回収の案内が写っています。

2. 港区は区役所など6か所に回収ボックス

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出所:@takizawa0914

出所:@takizawa0914

港区のホームページには、「不用になった入れ歯はリサイクルへ!」という案内が掲載されています。

港区社会福祉協議会がNPO法人日本入れ歯リサイクル協会に協力し、回収ボックスを設置。

置かれているのは、港区役所(1階ロビー南玄関)、港区社会福祉協議会(麻布地区総合支所2階)、麻布・赤坂・高輪・芝浦港南の各地区総合支所の計6か所です。

出し方は次の3ステップ。

  1. 汚れを落とし、熱湯か入れ歯洗浄剤(除菌タイプ)で消毒する
  2. 新聞広告などの厚手の紙で包み、ビニール袋に入れる
  3. 回収ボックスに入れる

※回収の対象は「金属の付いている入れ歯」に限られている点に注意してください

3. 入れ歯の金属が「お金」に変わり、寄付になる仕組み

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Twinsterphoto/shutterstock.com

Twinsterphoto/shutterstock.com

部分入れ歯には、残っている歯にひっかけて固定するための金属のバネ「クラスプ」が付いているものがあります。

日本入れ歯リサイクル協会によると、このクラスプには貴重な貴金属が含まれているのだとか。

歯にかぶせるクラウンや詰め物のインレー、ブリッジの金属も同じです。回収された入れ歯は、金属部分を精製して換金されます。

港区のホームページでは、その益金の40%ずつが港区社会福祉協議会と日本ユニセフ協会に寄付されると説明されています。

協会のホームページでは、回収ボックスを置いた自治体の福祉団体に益金の40%を寄付し、残る60%から協会の経費を差し引いた額を日本ユニセフ協会に寄付するとしています。

同ホームページによると、ユニセフや福祉事業団体への寄付総額は8496万2158円(2026年10月30日閲覧時点)にのぼります。

4. 近くに回収ボックスがなければ郵送でも

協会のホームページには、全国の回収ボックスの設置場所の一覧も載っています。

2024年11月には東京都新宿区で新たに6か所に設置されるなど、取り組みは各地に広がっているようです。近くにボックスがない場合は、協会へ郵送で寄付することもできます。宛先や送り方は、協会のホームページで確認してください。

家族の入れ歯は、捨てるときに少し気をつかうものですが、不燃ごみに出す前に、近くの回収ボックスを探してみてはいかがでしょうか。

使い終えた入れ歯の金属が、地域の福祉や世界の子どもたちへの支援に変わります。

5. 著者のコメント

長島 迪子
入れ歯の小さな金属のバネが、換金されて寄付になるとは知りませんでした。

家族の遺品を整理するときにも、知っておくと役立つトリビアです。

参考資料

長島 迪子