お風呂の追いだきで翌日も同じお湯を使うと、毎日お湯を入れ替えるより水道代は減ります。ただ、1年間でいくら違うのかは、使う水の量と料金の段によって変わります。
毎日お湯を入れ替えると、浴槽1杯分の水道代が毎回かかります。一方、追いだきのガス代は、残り湯がどこまで冷めているかや、給湯器の種類によって変わります。
ここでは、資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」の試算条件(浴槽のお湯180L)をもとに、東京都23区の水道料金で1年間の差を試算します。あわせて、追いだきのガス代の考え方と、翌日に追いだきするときの衛生面の考え方を、公的な資料で確かめます。
※浴槽のお湯180Lは、資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約(風呂・トイレ)」の追いだき関連の試算条件です。料金は2026年10月30日に各機関・事業者のサイトで確かめた値です。
1. お風呂の追いだきで減るのは何?翌日まで冷めた残り湯なら、減るのはおもに水道代の1回約47円
毎日お湯を入れ替える場合と、翌日に追いだきする場合で違うのは、次の2つです。
- 【水道代】追いだきの日は、浴槽1杯分(180L)の水道代と下水道代がかからない
- 【ガス代】お湯を入れ替える日は水道水の温度から、追いだきの日は残り湯の温度から、40℃前後まで温める
ガス代は、温める温度の幅で決まります。翌日まで置いた残り湯が水道水と同じくらいまで冷めていれば、お湯を入れ替えても追いだきしても、温める幅はほぼ同じです。このとき、追いだきで減るのはおもに水道代です。
東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」の料金表で、180L分の水道代と下水道代は次のとおりです。
- 【月の使用量が11〜20m3の家庭】1回約47円(水道128円・下水道110円、税込で1m3あたり約262円)
- 【月の使用量が21〜30m3の家庭】1回約60円(水道163円・下水道140円、税込で1m3あたり約333円)
※試算の前提:東京都23区、メーターの口径20mm。浴槽のお湯は180Lで、入浴で減った分の足し湯は考えていません。使用量が多い家庭ほど、1m3あたりの料金は高い段になります。
2. お風呂の追いだきで1年間いくら違う?2日に1回の入れ替えにすると、水道代は年約8600円減る
毎日お湯を入れ替えると、1年間で使う浴槽の水は65.7m3です。お湯を入れ替えるのを2日に1回にして、間の日は追いだきにすると、約32.9m3に半減します。東京都23区の料金表で、1年間の水道代と下水道代は次のとおりです。
- 【毎日お湯を入れ替える】年約1.7万円(月の使用量が11〜20m3の家庭)
- 【2日に1回の入れ替え(間の日は追いだき)】年約8600円減る(月の使用量が11〜20m3の家庭)
- 【2日に1回の入れ替え(間の日は追いだき)】年約1.1万円減る(月の使用量が21〜30m3の家庭)
水道代と下水道代は、水を多く使う家庭ほど1m3あたりの料金が上がる仕組みです。家族が多く、月の使用量が多い家庭ほど、追いだきで減る水道代も大きくなります。
※試算の前提:前章と同じ。「2日に1回の入れ替え」は例として置いた条件で、追いだきに替わる日は年182.5日です。翌日の残り湯は水道水と同じ温度まで冷めているとし、ガス代の差は含めていません。
例)東京都23区・浴槽180Lの場合 お湯の入れ替えを2日に1回(間の日は追いだき)にして減る水道代(年間)1/1
出所:東京都水道局「水道料金・下水道料金の計算方法(23区)」、資源エネルギー庁「無理のない省エネ節約 風呂・トイレ」をもとにLIMO編集部作成