4. ゆうちょ銀行の通常貯金は店頭の金利が毎日変わり、定期性貯金は預けた日の金利が続く
同じ年0.500%でも、通常貯金と定期貯金・定額貯金では、金利が変わったときの扱いが違います。
4.1 通常貯金は日割計算で、4月1日と10月1日に利子が元金に加わる
通常貯金の利子は、1年を365日とする日割計算です。3月31日と9月30日を区切りに、4月1日と10月1日の年2回、元金に加えられます。
適用されるのは、毎日の店頭に表示される金利です。11月9日に金利が上がれば、その日から新しい金利で計算されます。下がった場合も同じです。
4.2 定額貯金は6か月の据置期間があり、3年まで6か月ごとに金利が上がる
定額貯金は、預け入れの日から6か月は据置期間で、そのあとは払い戻し自由です。3年までは6か月ごとに段階的に金利が上がり、10年間は半年複利で利子を計算します。
1口の金額を分けて払い戻すことはできず、口数単位での払い戻しになります。
4.3 定期貯金は満期前に払い戻すと預入期間内払戻金利になる
定期貯金は1か月から10年までの期間を選んで預けます。満期前に払い戻すと、約束した金利ではなく預入期間内払戻金利が適用されます。
5. 8月10日の改定では、定期性貯金の金利は実施日の3日前に発表された
今回と同じように、前回の改定でも通常貯金の発表が先でした。
- 2026年6月19日:通常貯金を8月10日に年0.300%から年0.400%へ引き上げると発表。定期性貯金は確定しだい知らせるとした
- 2026年8月7日:定期性貯金を8月10日に引き上げると発表。定期貯金1年は年0.400%から年0.500%、定額貯金3年以上は年0.510%から年0.710%
今回も9月18日のお知らせでは、定期性貯金の改定後の金利と時期は示されていません。定額貯金や定期貯金は預けた日の金利が満期まで続くため、改定の前に預けると、あとから上がった金利は適用されません。
6. ゆうちょ銀行の通常貯金に置くか定期性貯金に移すかは、使う時期と改定の発表で決める
預け先を変える前に、次の3つを確かめておくと迷いにくくなります。
- いつ使うお金か:6か月以内なら定額貯金は据置期間にかかり、2年未満なら、10月26日現在の定額貯金の金利は11月9日以降の通常貯金を下回る
- 満期まで動かさないか:定期貯金を途中で払い戻すと、約束した金利より低くなる
- 定期性貯金の新しい金利が発表されたか:ゆうちょ銀行の「お知らせ」と「金利一覧」で確かめる
通常貯金は金利が下がればその日から下がりますが、いつでも引き出せます。金利と引き出しやすさのどちらを優先するかを、お金の使い道ごとに分けて考えておきましょう。
7. まとめ
ゆうちょ銀行の通常貯金は11月9日から年0.500%となり、1か月から1年の定期貯金と同じ金利になります。300万円を1年預けた税引前の利息は、通常貯金と定期貯金1年が1万5000円、定額貯金1年が1万3515円です。
定期性貯金も引き上げが予定されていますが、改定後の金利と時期はまだ発表されていません。預け替えを考えている人は、ゆうちょ銀行のお知らせで新しい金利を確かめてから決めると安心です。
参考資料
- ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げのお知らせ」(2026年9月18日)
- ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げのお知らせ」(2026年8月7日)
- ゆうちょ銀行「貯金金利の引き上げのお知らせ」(2026年6月19日)
- ゆうちょ銀行「金利一覧」
- ゆうちょ銀行「定額貯金」
- ゆうちょ銀行「定期貯金」
- ゆうちょ銀行「通常貯金 商品概要説明書」
鶴田 綾