朝晩の冷え込みが増し、少しずつ冬の気配が感じられるようになる季節。冬の訪れを知らせるものの一つに、地面にできる「霜柱」があります。

現在SNS上では、そんな霜柱を今年初めて見つけたという写真に注目が集まっています。

気象予報士の@Runninzinさんが投稿した当ポストは、執筆時点で1万8000回表示されています。

そこで、LIMO編集部は話題の@Runninzinさんに取材。霜柱を見つけたときの状況や、例年との違いについて、インタビューしました!

※投稿の画像は【写真】リンクをご参照ください。

※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。

1. 土の中から顔を出した氷の柱 話題の投稿とは

地面から顔を出した霜柱1/5

地面から顔を出した霜柱

出所:@Runninzin

「今年初めての霜柱を見ました」というコメントとともに投稿されたのは、1枚の写真。灰色がかった土の地面から、白く透き通った細い氷の柱が、束になってのぞいています。

2. 登山中に「バキバキ」という音 霜柱を見つけた場所とは

束になって伸びる霜柱のアップ2/5

束になって伸びる霜柱のアップ

出所:@Runninzin

近づいて見ると、細長い氷の柱がいくつも重なり合い、土を押し上げるように伸びていることが分かります。

投稿主さんが霜柱を見つけたのは、木曽駒ケ岳に登山へ行ったときのこと。「山頂からさらに奥へ進んでいくと、陰になるような場所で地面から「バキバキ」という音がしたので見ると霜柱を踏んでいました」と振り返ります。

例年との違いについては、「登山をよくするので、この時季も良く登るのですが、だいたいこのくらいの時期に霜柱を見かけます。今年も例に漏れなかった感じですね」とのこと。昨年は北海道の大雪山に行っていたため、9月中に霜柱を見ることもあったそうです。

投稿の反響については、「日本人って季節の進みを感じるのが好きなんだなぁとしみじみしました(笑)」と話してくれました。

3. 霜柱はどうしてできる? 発見された木曽駒ケ岳とはどんな山?

霜柱は、地中の水分が凍ってできる氷の柱です。冷え込んだ夜に地表の土が凍ると、まだ凍っていない地中の水分が、細いすき間を伝う「毛細管現象」によって地表近くへ吸い上げられます。その水分が冷えた空気で凍ることを繰り返し、氷の柱が少しずつ伸びていくと説明されています。

霜柱ができるには、地表が氷点下まで冷え込む一方で、地中は凍らずに水分を含んでいることが必要とされています。また、土の粒の大きさも関係しており、関東地方に広がる「関東ローム」と呼ばれる土は、霜柱ができやすい土として知られています。晴れて風が弱く、よく冷え込んだ朝に見られやすいとされ、土の地面を歩くとサクサクと音がするのは、霜柱を踏んでいるためです。一方で、霜柱は土を持ち上げて植物の根を傷めることもあるため、畑などでは注意が必要な現象でもあります。

ちなみに、名前が似ている「霜」は、空気中の水蒸気が地面や草木の表面で直接氷の結晶になったものです。地中の水分が凍ってできる霜柱とは、でき方が異なります。

投稿主さんが霜柱を見つけた木曽駒ケ岳は、長野県にある標高2956メートルの山で、中央アルプスの最高峰です。駒ケ岳ロープウェイを使うと、標高2612メートルの千畳敷駅まで上がることができ、そこから山頂を目指す人も多い山として知られています。

平地ではまだ秋の気配が残る時期でも、標高の高い山では、ひと足早く冬の訪れを感じられることがあります。山へ出かける際は、防寒対策や天候の確認をしっかり行うことが大切です。

4. 著者からの一言コメント

LIMOSNS部
土の中から、白く透き通った氷の柱が束になって顔を出している写真。霜柱を間近で見る機会は意外と少なく、その繊細な形に思わず見入ってしまいました。投稿主さんが霜柱に気づいたのは、木曽駒ケ岳の山頂から奥へ進んだ、陰になるような場所。足元から「バキバキ」という音がして、見ると霜柱を踏んでいたというエピソードからは、山の上ならではの冷え込みが伝わってきます。気象予報士でもある投稿主さんによると、霜柱はだいたいこの時期に見かけるもので、今年も例年どおりだったそうです。昨年は北海道の大雪山で9月中に見ることもあったと聞き、場所や標高によって季節の進み方がこんなにも違うのかと感じました。「日本人って季節の進みを感じるのが好きなんだなぁ」という言葉のとおり、小さな霜柱から冬の訪れを感じ取れるのは、四季のある日本ならではの楽しみだと思います。山へ出かける際には、足元にも目を向けてみると、季節の小さな変化に出会えるかもしれません。

木曽駒ケ岳のような山に出かける登山は、季節の移り変わりを肌で感じられる趣味の一つです。登山を楽しむ人は、1年間にどれくらいのお金を使っているのでしょうか。

5. 登山にかかる平均的な年間費用は4万7100円

ここからは記事の話題にちなんで「登山にかかる平均的な費用」についてご紹介します。

公益財団法人日本生産性本部が公表している「レジャー白書2025」(速報版)によると、余暇活動として「登山」を行っている人の年間平均活動回数は8.2回。年間平均費用は4万7100円という結果になっています。

なお、登山と同じ「観光・行楽部門」のうち、参加率がもっとも高い「国内観光旅行」の年間平均活動回数は4.5回で、年間平均費用は12万9200円でした。

今回はXで話題になっている「気象予報士が木曽駒ケ岳で見つけた今年初めての霜柱」をご紹介しました。

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参考資料

LIMOSNS部