3. オープン記念セールでは全国の家具・大型家電も対象に

オープンに合わせ、ニトリは複数のセール・キャンペーンを実施します。注目したいのは、全国のニトリ店舗とニトリネットで開催する「BLACK FRIDAY」です。

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出所:株式会社ニトリホールディングス

出所:株式会社ニトリホールディングス

2026年10月30日(金)から11月24日(火)まで、家具・大型家電を対象とするニトリ初のブラックフライデーを開催。ソファやダイニングセット、冷蔵庫、洗濯機など約600アイテムを特別価格で販売します。

このほか、近畿・中国・四国エリアのニトリ166店舗でのオープン記念協賛セールや、卓上鍋、こたつ布団など約350アイテムを通常販売価格から10%引きとする月替わりセールも実施します。

4. 直近のニトリの戦略と新店舗の狙い:出店拡大と商品カテゴリーの拡張

株式会社ニトリホールディングスの2026年3月期決算資料では、2027年3月期に国内外で143店舗の純増を計画しています。内訳は国内61店舗、海外82店舗です。

国内では、ニトリ・EXが22店舗、デコホームが33店舗、N+が5店舗、島忠が1店舗の純増を計画。海外では82店舗の純増を見込み、台湾、中国大陸、東南アジアなどで出店を進める方針です。

同社は2026年8月、店舗特性に応じた売場リニューアルを発表しました。先行して実施した小型店舗147店では、売場面積を変えずに商品の見せ方や陳列方法を見直し、対象売場の品揃えを従来比で約24%拡充しています。

今後は大型店でも商品ラインアップの拡充や展示数の増加を進める方針で、家具や家電を組み合わせた空間展示、法人向けショールーム、新しい商品カテゴリーなどを展開する梅田茶屋町店は、その実験の場にもなっていきそうです。

5. トレンドウォッチャーのひとこと

大蔵 大輔

ソファやベッドは、毎月買うものではありません。家具を買い替える予定がなければ、ニトリに足を運ぶ機会も限られます。そこで注目したいのが、アパレルやオーディオ、デジタル小物といったカテゴリーの拡充です。日常的に購入する商品が増えれば、家具の買い替えを待たずに顧客と接点を持てます。

梅田茶屋町店が力を入れるのは、家具を組み合わせた空間展示や、商品を実際に見て選べる売場、リフォーム相談など、画面上の商品情報だけでは完結しにくい体験です。そこに衣類やデジタル小物まで加われば、家具を見に来た人が別の商品を購入したり、別の目的で訪れた人がインテリアに関心を持ったりする可能性も広がります。

もちろん、カテゴリーを増やせば自動的に売上が伸びるわけではありません。売場の管理負担も増えるため、品揃えと買いやすさを両立する必要があります。ニトリが目指しているのは、家具の買い替え時だけに選ばれる店から、日々の買い物でも候補に入る店への変化です。約2700坪の旗艦店は、その可能性を試す大型拠点として注目されます。

参考資料

大蔵 大輔