3. 電気・ガス代の補助の月ごとの推移は?12月使用分は2人世帯で約330円、1月使用分は約1980円と約6倍

電気の値引き単価は、12月使用分の1.0円から1月使用分の4.5円へ4.5倍になります。さらに冬は暖房などで電気の使用量が増え、2人世帯では12月の約325kWhから1月は約439kWhと、約1.35倍です。この2つが重なり、1月使用分の値引きは12月使用分の約6倍になります。2人世帯と4人世帯の月ごとの電気の値引きは次のとおりです。

  • 【2人世帯・12月使用分】約330円(約325kWh)
  • 【2人世帯・1月使用分】約1980円(約439kWh)
  • 【2人世帯・2月使用分】約1900円(約422kWh)
  • 【4人世帯・12月使用分】約480円(約483kWh)
  • 【4人世帯・1月使用分】約2880円(約639kWh)
  • 【4人世帯・2月使用分】約2780円(約617kWh)

12月使用分の値引きは、1月・2月使用分に比べて小さいため、12月分の明細だけを見ると、値引きの効果を小さく感じるかもしれません。

※試算の前提:前章と同じ。使用量は2023年12月・2024年1月・2月の平均で、2026年冬の実際の使用量とは異なります。

4. 電気・ガス代の補助の都市ガスの値引きはいくら?12月使用分は1㎥あたり4円、1月・2月使用分は18円(10㎥あたり40円と180円)

都市ガスの値引きは、ガスの使用量(㎥)に単価をかけた額です。使用量の単位に直して示すと、次のとおりです。

  • 【12月使用分・10㎥あたり】40円
  • 【1月・2月使用分・10㎥あたり】180円

検針票に書かれた都市ガスの使用量(㎥)にこの単価をかけると、ご自身の世帯の値引きの目安になります。環境省の調査の都市ガスの平均には、都市ガスを使っていない世帯も含まれている可能性があるため、ここでは世帯人数別の金額ではなく単価で示しました。

LPガス(プロパンガス)の扱いは、資源エネルギー庁の概要資料の表からは分かりません。LPガスを使っている世帯は、契約しているガス会社の案内で確認してください。

※試算の前提:単価は資源エネルギー庁の概要資料の表にある都市ガスの値引き単価です。

5. 【元FP会社職員の視点】検証:電気の値引きの約9割は1月・2月使用分。12月使用分の明細だけで判断しない

試算から見えることの1つ目は、値引きが1月・2月使用分に集まることです。理由は2つあり、単価が12月の1.0円から4.5円に上がることと、冬は電気の使用量が増えることです。どの世帯人数でも、電気の値引きの約9割が1月・2月使用分でした。

2つ目は、夏の補助との比べ方です。2026年7月〜9月使用分の電気の値引きを、同じ調査の2023年7月〜9月の使用量で試算すると、2人世帯で約3800円、4人世帯で約5500円でした。今回の冬の電気の値引きは、2人世帯で約4200円、4人世帯で約6100円と、夏より約1割多い計算です。

FP会社で保険の手続きに関わっていた頃も、家計の数字は月の額だけでは変化が見えにくく、何か月分かを並べると気づくことが多いと感じていました。値引きも同じで、12月使用分は小さく、1月・2月使用分で大きくなります。

私自身も、暮らしのお得な情報は「いつ、どの月の分か」を書き留めておくようにしています。手元の検針票で、12月の使用量(kWh・㎥)と値引きの欄を確かめ、1月・2月の分と並べてみると、ご自身の世帯の数字が分かりやすくなるかもしれませんね。

※試算の前提:前章と同じ。夏の試算は、環境省の同調査の2023年7月・8月・9月の電気の消費量と、資源エネルギー庁の夏の値引き単価(7月・9月使用分3.5円、8月使用分4.5円)で計算しました。

6. まとめ

電気・ガス代の補助は、2026年12月使用分から2027年2月使用分までで、平均的な使用量で試算すると、電気の値引きは3か月で2人世帯が約4200円、4人世帯が約6100円です。月ごとでは、単価が4.5円に上がる1月・2月使用分が、値引きの約9割を占めます。

都市ガスの値引きは、12月使用分が1㎥あたり4円、1月・2月使用分が18円です。3月使用分は決まっていないため、今後の発表も確かめながら、無理のない範囲で冬の家計を見ていきましょう。

※本記事の試算は一定の前提に基づく概算です。実際の値引き額や電気・ガス代は、契約している電力会社・ガス会社、料金プラン、検針日、住んでいる地域や住まい、使い方によって異なります。値引きの内容や対象となる使用月は、資源エネルギー庁「冬期の電気・ガス料金負担軽減支援」や、契約している電力会社・ガス会社の案内でご確認ください。

参考資料

下村 美乃莉