海外のYouTubeでは、犬や猫などの動物を保護し、命をつなごうとする「動物レスキュー」の活動を伝える投稿が、多くの人の関心を集めています。

今回注目したのは、動物保護に関する物語を発信するPets In LoveさんがYouTubeチャンネル@PetsInLoveに投稿した動画です。

モスクワの工業地帯にある排水管の奥で寒さをしのいでいた7匹の子犬が、人々の根気強い働きかけによって1匹ずつ保護され、新しい暮らしへ向かうまでの様子が紹介されています。

執筆時点で4784回再生、約387件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

あわせて、犬や猫と暮らすうえで知っておきたい年間の支出についても、記事中で解説します。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【排水管で見つかった子犬たち】モスクワの工業地帯で寒さに耐えていた7匹

雪の中で身を寄せ合い、こちらを見つめる子犬たち1/4

雪の中で身を寄せ合い、こちらを見つめる子犬たち

出所:@PetsInLove

投稿の説明文によると、舞台はモスクワの工業地帯です。コンクリート製の排水管の奥に、生後6~8週ごろと推定される7匹の子犬が身を寄せ、氷点下の寒さのなかで過ごしていたといいます。動画のテロップでも、「工業地帯にある暗い排水管の奥」「7匹の子犬は、誰かが気づいてくれるのを待っていた」と紹介されています。

また、子犬たちが「小さく、怯えていて、寒さと闘っていた」こと、排水管が「唯一の避難場所になっていたが、安らぎはほとんど得られなかった」ことも綴られています。「温かいベッドも、安全な隅もなかった」とも語られています。

救助に関わった人々は、すぐに「この子たちを助けるのは簡単ではない」と気づいたとのことです。子犬たちは人を怖がり、排水管のさらに奥へと身を隠してしまったそうです。

救出後とみられる、車内で毛布にくるまれてこちらを見つめる子犬2/4

救出後とみられる、車内で毛布にくるまれてこちらを見つめる子犬

出所:@PetsInLove

そこで選ばれたのが、無理に捕まえず、時間をかけて信頼を築く方法でした。ある時から子犬たちが、排水管に通ってくる人々は自分たちを傷つけに来たのではないと理解し始めたと紹介されています。人々は食べ物と、ぬくもりを運び、何より「通い続けた」といい、この信頼が救出の鍵になったと伝えられています。投稿の説明文には、パニックを避けるため、においを使って辛抱強く誘いながら、1匹ずつ順に連れ出したとあります。

救出には「忍耐とチームワーク、そして勇気」が必要だったといい、7匹をまとめて救うのはあまりにも難しかったと語られています。そのうえで「転機が訪れた」と続き、1日のうちに7匹すべてが排水管の外に出られたことを伝えています。

2. 【温かな場所で迎えた新しい日々】体を洗ってもらい、少しずつ落ち着きを取り戻す

動画の後半に登場する、ニットのクッションの上でくつろぐ子犬3/4

動画の後半に登場する、ニットのクッションの上でくつろぐ子犬

出所:@PetsInLove

排水管から出た子犬たちは、そっときれいにしてもらい、温かいお風呂に入れてもらったと伝えられています。その後は「寒さを気にせず眠れる場所」へ移り、「暗い排水管も、冷たい地面もない」環境で新しい日々が始まったと紹介されています。

投稿の説明文では、救出後は預かり家庭で落ち着いて過ごす期間が設けられたとあります。「毎日が、子犬たちにふさわしい家族へと近づけてくれる」「多くの辛抱強い時間と、何度でも通う覚悟のあるチーム」といった言葉が並び、ボランティアたちは「すべての命が大切だと理解していた」と語られています。

動画の後半に映る、床の上で眠る子犬4/4

動画の後半に映る、床の上で眠る子犬

出所:@PetsInLove

その後について、テロップでは「すでに3匹が、新しい家族のもとで暮らし始めている」と紹介されています。投稿の説明文にも、最終的に3匹の子犬が家庭に迎えられ、残る4匹は保護施設で成長を続けたと記されています。

なお、動画に映る場面は複数の映像をつないだもので、すべてが同じ子犬とは限りません。

コメント欄では

  • 「助けてくれて本当にありがとう」
  • 「小さな子たちを救い、温もりと安らぎとたくさんの愛を与えるために、できる限りのことをしてくれてありがとう。皆さんに神のご加護がありますように」
  • 「孤独のなか生き延びようとしている罪のない子犬たちを見るのは胸が痛みます。子犬たちと、救い出してくれた天使たち、そして新しい家族に、神のご加護がありますように」

など、保護した人々への感謝や子犬たちの幸せを願う声が寄せられていました。

――以上、海外のSNSで注目を集めたワンちゃんたちのご紹介でした。

3. 著者からの一言コメント

LIMO アニマル・ストーリー部
今回の投稿を読み解くなかで心に残ったのは、7匹を一度に救おうと急ぐのではなく、食べ物を運び、何度も足を運ぶという地道な積み重ねが、子犬たちの警戒心を少しずつ解いていったという点でした。動画でも「通い続けた」と伝えられており、結果を急がない姿勢が救出につながったことがうかがえます。寒い時期に、物陰で身を寄せ合う子犬を見かけると、すぐに抱き上げたくなるものですが、怯えている動物に無理に近づくと、かえって奥へ逃げ込んだり、思わぬ事故につながったりするおそれがあります。まずは距離を保って様子を見守り、お住まいの地域の動物保護団体や自治体の窓口に相談するのが、子犬たちにとっても安心につながる行動だと思います。この記事を通じて一番お伝えしたいのは、誰にも気づかれずにいた小さな命が、人の根気強い関わりによって新しい暮らしへつながっていったということです。子犬たちがこれからも穏やかな日々を過ごせることを願っています。

4. 迎えたあとの暮らしに備えて。犬・猫の年間支出はいくら?

救われた命を迎えたあとは、毎日の暮らしにかかる費用も続いていきます。実際の飼い主は、1年間にどれくらい使っているのでしょうか。

アニコム損害保険の「2024最新版 ペットにかける年間支出調査」(2025年3月発表)によると、2024年の1年間にペットにかけた費用は、犬が平均41万4159円、猫が平均17万8418円でした。前年と比べると、犬は122.3%、猫は105.4%の水準です。フード・おやつ代も、犬は前年比128.7%、猫は117.1%と増えています。調査は、同社のペット保険の契約者を対象としたインターネットアンケートで、4137件の回答をもとにしています。

毎年の支出は、フード代や医療費などの変化で変わっていきます。迎える前に、年間でどれくらいかかるのかを想像しておくと、備えやすくなるかもしれませんね。

参考資料