ご飯、パン、麺。日本では食卓の真ん中に何を置くかを当たり前のように「主食」と呼びますが、この言葉、海外の人にはピンとこないことがあるようです。
73万回を超えて再生されている@mrfuji_from_japanさんのTikTok動画で、外国出身の出演者たちがその違いを語っています。
1. 【食文化の違い】「主食って何?」アメリカは炭水化物ありきではなく、中国は「スープはスープ」
アメリカ出身の男性は、日本に来た当初に「主食は?」とよく聞かれたそうです。「アメリカの主食ってパンでしょ?」と言われても、「主食って何?」という感覚だったと振り返ります。
「サラダだけでも食事だし」「お肉だけでも食事だし」「炭水化物に合わせて色々食べるみたいな考えがそもそも無い!」。日本は「朝・昼・晩全部ご飯があってもおかしくないじゃない」と話を向けられると、「欧米はそれないから!」と返していました。
「ジャガイモ食べてんじゃないの?」と聞かれたオーストリア出身の女性は「食べる時ありますけど!」「毎食ジャガイモ出てたらさすがに…」。イギリス出身の男性は「イギリスは逆に朝・昼パンはいいけど」「夜にパンはちょっと変なんだよ!」と話します。
中国出身の男性は「スープはスープ、ちゃんとあります!」。日本の「三角食べ」のような言葉があるかを尋ねられると「初耳」と答え、「丸いもん。中国は」のひと言でスタジオを笑わせていました。
コメント欄には「海外では、日本の家庭科の授業みたいに栄養バランスを考えて食べましょうみたいな食育はないのかな?」という声も寄せられていました。
@mrfuji_from_japanさん、ご協力ありがとうございました!
2. 「三角食べ」ってどんな食べ方?
三角食べは、ご飯、おかず、汁物を順番に少しずつ食べていく食べ方です。
一つの料理だけを先に食べきらず、バランスよく食べるのがポイントです。
子どもの頃、給食の時間に教わったという人もいるのではないでしょうか。
国ごとに食卓の組み立て方がこれほど違うと分かる今回のトーク。出演者の出身国の人たちは、日本にどれくらい暮らしているのでしょう。
3. 英国からの旅行者の飲食費は1人7万8546円、米国は7万5708円
2025年12月末の在留外国人統計(出入国在留管理庁)を国籍別にたどると、中国籍が93万428人と群を抜き、米国籍は6万9787人、英国籍は2万2428人。オーストリア国籍は845人です。
米国籍の人を在留資格で見ると、「永住者」が2万810人、「日本人の配偶者等」が1万4118人。英国籍でも「永住者」が7265人を数えます。
旅行者の財布の中身にも、食へのこだわりが表れます。観光庁の「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期1次速報によれば、一般客が滞在中に飲食に使ったお金は1人当たり英国7万8546円、米国7万5708円、中国5万9300円でした。
暮らす人も旅する人も、日本の食卓や飲食店と日々向き合っていることが数字からも見えてきます。
4. 米国籍の「永住者」は2万810人、日本の食卓になじんだ暮らし
永住者として日本に根を下ろした米国籍の人は2万810人、日本人と家庭を持つなどして「日本人の配偶者等」の資格を持つ人は1万4118人にのぼります(2025年12月末)。
日本で長く暮らせば、家庭の献立も外食も、ご飯を中心に組み立てる日本式の食事に触れる機会が増えていきます。
「主食」という言葉そのものに戸惑った経験も、日本の食文化を知るきっかけの一つになっているのかもしれません。
動画の出演者たちが、自分の国の食卓を日本と比べながら楽しそうに語り合っていたように、食の違いは、国を越えて会話を広げる身近な話題になっているようです。
5. 著者からの一言コメント
参考資料
- @mrfuji_from_japan
- 出入国在留管理庁「在留外国人統計(2025年12月末)国籍・地域別 在留資格別 在留外国人」(e-Stat)
- 観光庁「【インバウンド消費動向調査】2026年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要」
小野 温子
