日本で育った人なら、イントロを聞いただけで体が動き出しそうなラジオ体操。ところが、初めて目にする人にとっては不思議な動きの連続に映るようです。
「#国際結婚」「#ドイツ人」のハッシュタグとともに、@jannipponさんがInstagramに投稿した「初めてのラジオ体操」の動画を紹介します。
1. 【初めてのラジオ体操】車のテレビを見ながら、ドアの横で腕を大きく回して
車内のテレビに流れてきたのは、ラジオ体操の映像。運転席の男性は画面を見て笑い、テロップには「なんだこれっ」「おもしろいねぇ」と映し出されます。
シートベルトを外す「カチッ」という音のあとに「やろうかな!」。男性は車を降り、開いたドアの横に立って画面をのぞき込みながら体操を始めました。
腕を大きく振ったり、体を前に倒したり。画面の動きに少し遅れながらも、口を開けたまま真剣についていく様子がかわいらしく映ります。
ドアと車の間は決して広くありません。途中には「もっとスペースが必要」のテロップも。それでも最後は笑顔で手を振り、初めてのラジオ体操を締めくくっていました。
コメント欄には「多分日本人は 皆出来るよ」という声も寄せられていました。
@jannipponさん、ご協力ありがとうございました!
2. ラジオ体操の第1と第2、何が違う?
ラジオ体操には「第1」と「第2」があります。
第1は、子どもからお年寄りまで誰でもできる体操として作られています。
第2は職場向けとして作られ、第1より少し強めの動きが入っています。
日本の子どもたちが夏休みに覚えるラジオ体操に、大人になってから出会ったドイツ出身の男性。ドイツ国籍で日本に暮らす人の数と、その在留資格をのぞいてみます。
3. ドイツ国籍の在留者は9417人、旅行で訪れる人の支出は1人35万2055円
ドイツのパスポートを持ちながら日本を生活の場にしている人は、2025年12月末の時点で9417人(出入国在留管理庁・在留外国人統計)。
最も多いのは「永住者」の2196人。学ぶために来日した「留学」が1738人、企業などで働く「技術・人文知識・国際業務」が1245人と続き、日本人と結婚した人などが持つ「日本人の配偶者等」も1181人を数えます。
一方、旅でドイツから日本を訪れる人(一般客)は、2026年の7月から9月までの3カ月で10万9000人。ひとりが滞在中に使ったお金は平均35万2055円で、合計すると385億円になりました(観光庁「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期1次速報)。
日本で暮らす人と旅で訪れる人、どちらの形でもドイツと日本のつながりが続いています。
4. 「日本の日常生活体験」に満足した旅行者は97.2%
観光名所をめぐるだけでなく、日本の普段の暮らしにふれることも旅の楽しみになっています。2025年に日本を旅した人に、やってみたことへの手応えを聞いた観光庁の年次報告書。いちばん高い評価を集めたのは「日本の日常生活体験」で、97.2%が「満足した」と答えました。
「スキー・スノーボード」の97.1%、「日本のポップカルチャーを楽しむ」の96.9%を上回る割合です。
朝の公園や学校、職場で当たり前のように行われてきたラジオ体操も、海外から来た人の目には、日本の日常を映す場面の一つなのかもしれません。
動画の男性が「なんだこれっ」と笑いながらも、ドアの横で最後まで体を動かしていたように、何気ない習慣を一緒に楽しむことが、日本の暮らしになじんでいく入り口になっているようです。
5. 著者からの一言コメント
参考資料
- @jannippon
- 出入国在留管理庁「在留外国人統計(2025年12月末)国籍・地域別 在留資格別 在留外国人」(e-Stat)
- 観光庁「【インバウンド消費動向調査】2026年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要」
- 観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」
小野 温子
