玄関の前に届く段ボール。受け取る側は気にしないかもしれませんが、置き方ひとつにも、配達する人の「慣れ」が出てしまうのかもしれません。
@lancul_jpさんは、海外で宅配の仕事をする日本人の1年目から3年目までを、一人で演じ分けた動画を投稿しています。
1. 【海外に染まった日本人・宅配バイト】ひざをついて置いた荷物が、3年目には…
海外1年目。スマートフォンで届け先を確かめると、ひざをついて荷物を両手でそっとドアの前に置きます。
立ち上がったあとも、手を合わせてドアに向かって一礼。最後まで荷物とお客さんを気づかう、丁寧な配達です。
海外2年目になると、ヘッドホンをつけてスマートフォンを見ながら登場。かがんで荷物を置くと、画面から目を離さないまま立ち去っていきます。
そして海外3年目。本人の姿は映らないまま、荷物だけが画面の外から飛んできてドアの前に着地しました。投稿には「荷物は丁寧に扱いましょう」「※こちらの荷物の中身はトイレブラシです」と添えられています。
コメント欄には「日本程丁寧に扱ってくれる国ないよね!」という声も寄せられていました。
@lancul_jpさん、ご協力ありがとうございました!
2. 「置き配」ってどんな受け取り方?
置き配は、玄関の前や宅配ボックスなどに荷物を置いてもらう受け取り方です。
配達員と顔を合わせなくても、荷物を受け取ることができます。
家を空けることが多い人にとっても便利な方法です。
日本では荷物を大切に扱う配達が当たり前に感じられますが、旅行で日本を訪れる人も、日本でたくさんの荷物を抱えて帰っています。買い物にどれだけのお金が使われているのか、観光庁の調査から見てみます。
3. 訪日客の買物代は3カ月で6109億円、旅行消費額の27.7%に
観光庁が2026年10月に公表した「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期の1次速報で、訪日客が使ったお金を項目ごとに分けると、買物代は6109億円。旅行消費額全体の27.7%を占め、宿泊費の35.2%に次ぐ大きさです。
旅行者ひとりに直すと、クルーズ客を除く一般客が買い物に充てた金額は6万4367円です。
おみやげや日用品をスーツケースに詰めて帰る旅行者にとって、日本での買い物は旅の大きな楽しみの一つです。
では、旅行者は日本のどんな場所で買い物をしているのでしょうか。
4. 訪日客の85.3%がコンビニで買い物、免税手続きをした人は57.5%
観光庁の2025年の年次報告書によると、旅行者が買い物をした場所で最も多かったのは「コンビニエンスストア」の85.3%。「百貨店・デパート」59.4%、「ドラッグストア」59.2%、「空港の免税店」55.3%と続きます。
滞在中に消費税の免税手続きをした人は、全体の57.5%でした。
コンビニやドラッグストアで手に取る日用品から百貨店のおみやげまで、旅行者の買い物は日本の暮らしの身近な場所にも広がっています。
動画の1年目の配達員が、荷物を置いたあとに手を合わせてドアに一礼していたように、品物を大切に扱う姿勢は、日本で買い物をする人たちの安心にもつながっているのかもしれません。
5. 著者からの一言コメント
参考資料
- @lancul_jp
- 観光庁「【インバウンド消費動向調査】2026年7-9月期の調査結果(1次速報)の概要」
- 観光庁「訪日外国人の消費動向 インバウンド消費動向調査結果及び分析 2025年 年次報告書」
小野 温子
