あずきとバターをのせて焼いた厚切りトーストを、フランス出身の男性が大きな口でほおばります。コメント欄には「日本というか名古屋に染まった人ですねww」と突っ込む声も。

8万件を超えるいいねを集めた、@bebechan_franceさんのInstagram動画です。

1. 【日本に染まる前と後のパン】バゲットには焼きカマンベール、食パンにはあずきと追いバター

日本に染まる前は「焼きカマンベール」にバゲット1/2

日本に染まる前は「焼きカマンベール」にバゲット

出所:@bebechan_france

まずは日本に染まる前。アルミホイルで包んだカマンベールに切れ目を入れ、白ワインやこしょう、イタリアンパセリ、オリーブオイルをかけて焼き上げた「焼きカマンベール」に、ちぎったバゲットをつけて食べます。

@bebechan_franceさんは「待てない!」「見てごらん!」と、とろけたチーズをのばして見せ、「焼きチーズとバゲットの組み合わせが最高!」と満足げです。

日本に染まった後は「あんバタートースト」2/2

日本に染まった後は「あんバタートースト」

出所:@bebechan_france

そして日本に染まった後。4枚切りの厚切り食パンに切れ目を入れてバターを塗って焼き、ゆであずきをのせて、さらに追いバターをのせて焼き上げます。

できあがった「あんバタートースト」をかじると、「甘さと塩気の、禁断の出会い」。最後はカメラに向かって「これ嫌いな人いる?」と問いかけていました。

コメント欄には「まずバゲット単体がうまそう過ぎる」という声も寄せられていました。

@bebechan_franceさん、ご協力ありがとうございました!

2. あんぱんの真ん中の桜、知ってる?

あんぱんの中には、真ん中に桜の花の塩漬けをのせたものがあります。

春らしい見た目で、「桜あんぱん」とも呼ばれます。

ほんのり塩気のある桜と甘いあんこの組み合わせを楽しめます。

3. 日本で暮らすフランス人は1万7088人、永住者は4035人

トーストにあずきをのせて「禁断の出会い」を味わう@bebechan_franceさんのように、日本で暮らしながら日本の味になじんでいくフランス人は、いま何人いるのか。在留外国人の統計から見てみます。

2025年12月末時点で、フランス国籍で日本に在留している人は1万7088人。出入国在留管理庁の在留外国人統計に載っている数字です。

その内訳を在留資格別に見ると、日本に生活の拠点を置く「永住者」が4035人で最も多く、仕事で滞在する「技術・人文知識・国際業務」が3419人、「日本人の配偶者等」が2678人と続きます。なお、2026年6月末の速報値では、国籍を問わない在留外国人全体が428万1026人となり、過去最高を更新しました。

旅行で日本を訪れるフランスの人の消費額も目を引きます。観光庁の「インバウンド消費動向調査」2026年7-9月期の1次速報では、フランスからの訪日客(一般客)の1人当たり旅行支出は42万3021円で、国籍・地域別で最も高くなりました。

暮らす人も旅する人も、それぞれのかたちで日本の食に親しんでいます。

4. お土産でも甘いものが人気、訪日客の菓子類の購入率は72.7%

旅のお土産選びでも、甘いものは強い存在感を放っています。観光庁の2025年の年次報告書で訪日客の買い物を費目ごとに見ると、「菓子類」を買った人は72.7%と、どの費目よりも多くなっています。購入した人1人当たりの支出額は1万1127円です。

「最も満足した購入商品」でも「菓子類」は19.1%を占め、満足した理由には「美味しい」が多く挙がっています。

スーパーの棚に並ぶゆであずきや、近所の和菓子店のあんこも、海外の人には新鮮な日本の味として映っているのかもしれません。

@bebechan_franceさんも、トーストにのせたあずきを「甘さと塩気の、禁断の出会い」と表現していました。日々の暮らしの中で出会った日本の甘い味が、外国の人の新しい定番になっていくこともありそうです。

5. 著者からの一言コメント

小野 温子
チーズたっぷりのフランス流から、あずきとバターの日本流へ。どちらもおいしそうで、見ているだけでおなかがすいてくる動画でした。旅行で訪れる人だけでなく、日本で暮らす人の食卓にも、日本の甘い味が自然となじんでいる様子が伝わってきます。

参考資料

小野 温子