まるで落ち葉のように見える、美しくカモフラージュした蛾の姿がXで話題を集めています。

@isabellae1108さんが投稿した当ポストは、執筆時点で2万1000件を超えて表示されています。

そこで、LIMO編集部は話題の@isabellae1108さんに取材。気になる投稿の経緯やSNSでの反響について、インタビューしました。

※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。

1. 落ち葉かと思ったら…「カモフラージュした大量の蛾」

「秋っぽい」そんなコメントとともに投稿されたのは、きれいな落ち葉が収められた1枚の写真でした。

しかし、よく見ると…。

落ち葉のように見える昆虫1/6

落ち葉のように見える昆虫

出所:@isabellae1108

大きな羽に茶色と黄色をつけた蛾も混じっています。

それも1匹2匹程度ではなく、ざっと数えても10匹の蛾の姿が写真に収められており、落ち葉よりも多く集まっていますね。

投稿した@isabellae1108さんによると、「気温15度の紅葉が綺麗な山奥で撮影した」とのことですが…。撮影当時の詳しい状況や蛾について、@isabellae1108さんにお話を伺いました。

2. 「カモフラージュした蛾」は根強いファンがいる珍しい品種

昆虫や蛾の愛好家である@isabellae1108さん。

今回採集したのは、主に「クロウスタビガ(学名:Rhodinia jankowskii hattoriae Inoue, 1965)」で、3匹映っているのが「ヒメヤママユ(Saturnia jonasii jonasii (Butler, 1877))」で「共に秋を代表する大型蛾です」とのこと。

「クロウスタビガ」は、「ヤママユガ科の仲間で山間部に自生するキハダを食樹としており、冷えて来ると活動の活性が上がる」とも続けます。

ちなみに、「ヤママユの中では珍しい方で、秋に出る大型蛾ではファンから強い人気がある」「ヒメヤママユは、食べる食樹がクロウスタビガと違い豊富で多食性な分、分布も広く、こちらも人気がある秋の蛾」とのこと。

今回のように、美しい羽を広げた「鮮度のよい状態」が見られるのは貴重らしく、「傷や欠けの無いいわゆる産まれたままの完品を見るのは中々難しい」のだそう。

黄色と茶色の落ち葉のように見せた、見事な隠蔽的擬態=カモフラージュにも目を奪われます。撮影へのこだわりは、「紅葉の落ち葉のように撮りたかった」とも教えてくれました。

そんな@isabellae1108さんが別日に撮影した、美しい蛾の姿もご覧ください。

大量の黄色い蛾2/6

大量の黄色い蛾

出所:@isabellae1108

「N2を4本立てて90分1本勝負 ノルマ達成 ウスタビガ 50頭オーバー 選りすぐりの 20頭をお持ち帰り 次回本チャンの夜 頑張ってもらいます」とのコメントとともに投稿された1枚です。

メスの「ウスタビガ」が大量に集まったそうですが、黄色い羽を広げた姿がきれいですね。

気になるのが、このような大量の蛾を集める方法です。

採集の様子3/6

採取の様子

出所:@isabellae1108

蛾の採集方法は、「灯火採集といって白いスクリーンに灯を灯して集めるライトトラップです」とのこと。

ライトトラップとも呼ばれるこの方法は、白い大きな布に昆虫が好む強い光を当てて誘い集めるのが一般的です。

夜の自動販売機に虫が集まる光景をイメージするとわかりやすいですね。このように、かなり本格的な方法で採集を行い、集まった昆虫の様子が投稿されています。

リプライ欄には数多くのいいねに加えて、

  • 「これはすごい!」
  • 「落ち葉かと思った!」
  • 「美しい!」

などの声が寄せられていました。

投稿の反響について、「この蛾は人気あるので、いいねはたくさん来るだろう」と予想されていたそうです。さまざまな昆虫を採集されているので、関心がある方はほかの投稿もチェックしてみてください。

3. 著者からの一言コメント

樋口 郁美
落ち葉に見えるものが、「蛾」であるという事実を知るまで数秒かかりました!夜のライトに集まる茶色の蛾が苦手な筆者ですが、今回の蛾は別格です。よく観察すれば、どんな昆虫も美しいと感じられるのかもしれません。苦手な蛾も、今なら克服できそうな気がしています。

4. 昆虫用品の出荷金額 1位は飼育マット、2位は飼育ケース

ここからは記事の話題にちなんで昆虫用品の出荷額に関する統計についてご紹介します。

日本ペット用品工業会の「ペット用品産業実態調査」によると、2023年度における昆虫用品の出荷金額合計は18億1500万円でした。

カテゴリー別では飼育マットが5億6300万円で首位となり、次いで飼育ケースや関連製品が5億3100万円、フード全般が5億700万円、衛生用品や小物が1億1300万円、その他用品や用具類が1億100万円と続きます。

上位3つの製品群はほぼ同水準の金額であり、幼虫の飼育から成虫の管理までをまとめて揃える需要の高さが示されています。今回はXで話題になっている「大量の蛾」をご紹介しました。

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参考資料

樋口 郁美