長野県上田市で、山と田畑付きの古民家を拠点に地域づくりに取り組む男性の「300万円で古民家を買った結果…」という動画が、Instagramで注目を集めています。
投稿したのは、「ひとし村長」こと田中仁志さん。田中さんは、明治時代に建てられた養蚕農家の古民家を購入し、地域の人が集う場「ゆくらど」を運営しています。
今回は、古民家を買った後のリアルなお金事情と、修繕に込めた想いを動画で紹介してくださいました。
この動画には、執筆時点で約1300も「いいね!」されるなど、たくさんの人の心に響いています。
※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する動画は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
1. 【田舎移住】300万円で古民家を購入!でも「買った後の方がお金かかってます」
動画は、「300万円で古民家を買った結果…」という言葉から始まります。
「買った後の方が お金かかってます」と、田中さんは正直に打ち明けています。
「現実は買った後の方が圧倒的にお金も、時間も、体力もかかります(笑)」
とのことです。
「修繕だったり、設備だったり、本気でやるなら、何千万単位で」。
消防の設備に民泊の申請、そして「まさかの換気扇ゼロ」。
本気で業者さんに丸投げして完璧に直そうとしたら、「何千万円あっても足りない世界」なのだそうです。
筆者は、購入価格よりも、買った後にかかるお金の方がずっと大きいという現実に驚きました。
2. 【田舎移住】換気扇すらなかった古民家。「全部を綺麗にリノベするつもりはなくて」
「来た時、換気扇すらなかったんですよね(笑)」
そんな古民家にも、ついに換気扇が!
田中さん自身で、四苦八苦しながらも無事に取り付け完了。
不便なところを一つずつ、自分たちの手で補っていく様子が伝わって、なんでも自分でやるたくましさを感じました。
屋根裏からは光が差し込み、ちょっと屋根としての機能は心もとない感じがしますね...。
「直す場所は いっぱいあるんですけど」それでも田中さんは、「全部を綺麗に リノベするつもりはない」と語ります。
その理由は、「綺麗にしすぎると、 この家の歴史が 消える気がするんです」。
キャプションでは、全部を新築みたいに直してしまったら、この家が何十年も紡いできた「歴史の味」まで消えてしまうのではないか、と綴っています。
でも、手入れされた土間は本当にピカピカで輝いています。丁寧に大事に暮らされているのがよくわかりますよね。
3. 【田舎移住】明治の養蚕農家を、いつか誰かの「道しるべ」に
「昔の良さを残しながら 生活に必要なところだけ、少しずつ整えてます」
不便なところはアイデアとDIYで補いながら、昔の良さをそのまま残す。
田中さんは、この「ちょっと不揃いで温かいグラデーション」が、ゆくらど村らしさだと考えているそうです。
地元紙「週刊上田」によると、田中さんが購入したのは、上田市下室賀にある「旧土屋家住宅」。
1892(明治25)年に建てられた木造二階建ての養蚕農家の家屋で、上田が「蚕都」と呼ばれた時代の面影を残しており、母屋が国の登録有形文化財になりました。
田中さんは家族で隣の家に引っ越して暮らしていたところ、土屋家から「家を継ぐ人がいないので売りたいが、知らない人には売りたくない」と話があり、購入を決めたそうです。
現在は、家だけでなく山や畑を合わせた約4.6ヘクタールの敷地で「ゆくらど」を運営し、干し柿作りや星空観察会などのイベントを開いています。
「いつかここが、道しるべみたいな場所に なったら嬉しいです」
完璧じゃないこの場所が、いつか誰かが人生に迷った時の「道しるべ」になれたら。
そんな未来を想像しながら、「今日も奮闘中です」と笑顔を見せる田中さん。
キャプションでは、「あなたは、古いものの良さってどこにあると思いますか?」と問いかけています。
古い家を、歴史ごと受け継いでいく。
田中さんの古民家暮らしからは、ものを大切にし、人とのつながりを育てていく暮らしの豊かさが伝わってきます。
@enjoy_creatorさん、掲載のご許可をありがとうございました!
