3. 女性の厚生年金を都道府県別に見ると、1位は東京都の12万3647円
同じ都道府県別の表には、受給者の男女別の平均年金月額も載っています。女性の厚生年金の平均を、上位10位と下位10位で並べます。
【女性の厚生年金の平均年金月額(上位10位、全国、下位10位)】
- 東京都:12万3647円
- 神奈川県:11万7190円
- 千葉県:11万5157円
- 福井県:11万4258円
- 大阪府:11万3899円
- 奈良県:11万3839円
- 埼玉県:11万3657円
- 京都府:11万3570円
- 愛知県:11万3560円
- 富山県:11万3465円
- 全国:11万2004円
- 愛媛県:10万6946円
- 岩手県:10万6712円
- 山形県:10万6657円
- 沖縄県:10万6164円
- 鹿児島県:10万5922円
- 北海道:10万5846円
- 大分県:10万4827円
- 秋田県:10万4303円
- 宮崎県:10万4054円
- 青森県:10万3489円
3.1 女性の全国平均は11万2004円、東京都はこれを1万1643円上回る
女性の受給者は全国で517万1042人、平均年金月額は11万2004円でした。1位の東京都は12万3647円で、全国平均を1万1643円上回っています。
男女計で1位だった神奈川県は、女性では2位の11万7190円でした。3位の千葉県(11万5157円)まで、上位3つは男女計と同じ顔ぶれです。
3.2 男女計で29位の福井県が、女性では4位になる
順位が大きく動いたのは福井県です。男女計では14万787円で29位でしたが、女性に限ると11万4258円で4位に入りました。
富山県も、男女計では全国平均を下回る14万4644円ですが、女性に限ると11万3465円で10位に入っています。男女計の平均と女性の平均では、都道府県の並び方が同じにはなりません。
3.3 女性で最も低いのは青森県の10万3489円
女性の平均が最も低いのは青森県の10万3489円で、1位の東京都との差は2万158円でした。男女計の1位と47位の差(4万2328円)と比べると、女性どうしの都道府県の差は半分ほどにとどまります。
4. 厚生年金の額を決める報酬比例部分のしくみ
都道府県ごとの平均を読むときは、厚生年金の額がどう決まるかを押さえておくと理解しやすくなります。
4.1 報酬比例部分は加入期間と過去の報酬で決まる
日本年金機構の年金用語集によると、老齢厚生年金の報酬比例部分は、加入期間と過去の報酬に応じて決まります。平成15年4月以後の期間であれば、賞与を含めた平均標準報酬額に乗率と加入月数をかけて計算します。
働いていたころの給与や賞与の水準、厚生年金に加入していた期間の長さが、そのまま年金額に反映されるしくみです。
4.2 男性の厚生年金では1位が神奈川県、47位が沖縄県
同じ表で男性の受給者の平均を見ると、1位は神奈川県の18万7609円、47位は沖縄県の14万534円で、差は月4万7075円でした。男性の全国平均は17万216円です。
男女計で47位だった青森県は、男性では46位の14万4671円でした。都道府県の順位は、男女計と男性、女性でそれぞれ少しずつ違います。
5. まとめ
令和6年度末の厚生年金の平均年金月額は全国で15万1142円で、都道府県別では神奈川県の17万457円が最も高く、青森県の12万8129円が最も低い結果でした。女性に限ると1位は東京都の12万3647円で、福井県のように男女計と順位が大きく違う県もあります。
地域の平均はあくまで目安です。ねんきん定期便やねんきんネットで自分の加入記録と見込額を確かめ、わからない点は年金事務所やねんきんダイヤルに相談してみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「厚生年金保険・国民年金事業年報(令和6年度)」
- 厚生労働省年金局「令和6年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
鶴田 綾