「モンクロシャチホコ、マイナスイメージではなく、ポジティブに書いているのがなんか草」そんなコメントとともに投稿されたのは1枚の写真。

@31NDNXhpYUtiQx7さんが投稿した当ポストは、執筆時点で5万2000件を超えて表示されています。

そこで、LIMO編集部は話題の@31NDNXhpYUtiQx7さんに取材。気になる投稿の経緯やSNSでの反響について、インタビューしました!

※投稿の画像は【写真】リンクをご参照ください。

※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。

1. 「毒性なし」毛虫の注意書きにまさかの「食べると桜もち」の表示

アマチュア昆虫学者である投稿主さんは、家族で東京都練馬区にある石神井公園を訪れたそうです。

モンクロシャチホコ(別名:サクラケムシ)についての注意書きに書かれていたのは、「毒性はなく、人への害はありませんが、サクラの木の下を通行する際はご注意ください」といった文章でした。

モンクロシャチホコ(サクラケムシ)についての掲示1/1

モンクロシャチホコ(サクラケムシ)についての掲示

出所:@31NDNXhpYUtiQx7

続けてさらに詳しく読むと、後半には「昆虫食として人気があり、食べると桜もちの様な味がするそう」と記載されています…!投稿のきっかけについて、投稿主さんは「モンクロシャチホコは好きな虫のひとつなので、昆虫食を引き合いに安全性を説明する看板は面白いな、と思いました」と振り返っていました。

リプライ欄には、「『そんなに悪い奴らじゃないよ』的な注意書きをしてくれるのは嬉しいですね!」と好感を持つコメントが集まるとともに、「コイツ食えるのか…」「味が気になりますね~」などの声も挙がっていました。

2. モンクロシャチホコってどんな虫?食べるとおいしいって本当?

サクラなどの葉っぱを食べることから、別名サクラケムシとも呼ばれるモンクロシャチホコ。シャチホコのように頭と尾を上げる姿と、成虫にある黒色の紋からその名が付いたと言われています。幼虫(毛虫)が発生するのは8月から9月ごろで、葉の裏に群生し、ほとんどの葉を食べ尽くしてしまうこともあります。黒い体に黄色っぽい毛が生えており、びっしりと集まる姿にはぞっとしてしまう人も多いでしょう。

しかし、投稿の写真にもあるように人体に毒性はなく、手で直接触ってもかぶれることもありません。薬剤散布のデメリットや、ツツドリなどがエサとして食べる生態系への影響などを考え、原則として駆除を行わない自治体が多く見られます。

一般的には見た目から避けられやすいモンクロシャチホコですが、サクラの葉を食べて育つためおいしいとされており、昆虫食ファンから人気があります。サクラの葉の芳香成分であるクマリンが蓄積されているので、桜もちのような甘い香りを味わえるそうです。ゆでたり揚げたりして独特の風味を楽しむ体験談がSNSやブログなどでも挙げられています。

今回の投稿の反響について尋ねると、「ただただびっくりしました(笑)」と気持ちを話してくれた投稿主さん。リプライ欄には、モンクロシャチホコの糞を虫糞茶(ちゅうふんちゃ)として楽しむことについて言及したコメントもあり、京都大学の大学院生が開発した虫秘茶(ちゅうひちゃ)も注目を集めているようです。

3. 著者からの一言コメント

丸田 未由希
桜もちは大好きですが、毛虫はあまり得意ではない私…。とても複雑な気持ちになってしまいました(笑)。あえて食べた時の味を伝えるなんて、注意書きを用意された方はきっと虫や自然が好きなのだろうと感じました!ポジティブな伝え方、素敵です。

4. 昆虫用品の出荷金額 1位は飼育マット、2位は飼育ケース

ここからは記事の話題にちなんで昆虫用品の出荷額に関する統計についてご紹介します。

日本ペット用品工業会の「ペット用品産業実態調査」によると、2023年度における昆虫用品の出荷金額合計は18億1500万円でした。

カテゴリー別では飼育マットが5億6300万円で首位となり、次いで飼育ケースや関連製品が5億3100万円、フード全般が5億700万円、衛生用品や小物が1億1300万円、その他用品や用具類が1億100万円と続きます。

上位3つの製品群はほぼ同水準の金額であり、幼虫の飼育から成虫の管理までをまとめて揃える需要の高さが示されています。

今回はXで話題になっている「“サクラケムシ”の安全性を意外な内容で伝える掲示」をご紹介しました。

参考資料