1. 【埼玉県の難読駅名】「加須」「男衾」「羽生」の読み方、駅のまわりの地価と街の姿を紹介

電車の路線図や駅のアナウンスで見かけるのに、文字だけ見ると読み方に迷ってしまう駅名はありませんか。

実は筆者の出身でもある埼玉県には、昔の村の名前、古い言葉がそのまま残った駅名がたくさんあります。

今回は、埼玉県にある難読駅名を3つ出題します。

あわせて、駅のまわりの地価や街の名物など「お金」にまつわる話も紹介します。

住まい選びや街歩きのヒントとしても楽しんでみてください。

2. 【埼玉県の難読駅名】加須市「加須駅」の読み方

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LIMO編集部作成

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最初にご紹介する駅は、加須市にある東武伊勢崎線の「加須駅」です。

花崎駅と南羽生駅のあいだにあり、東武鉄道によると1902年(明治35年)9月6日に開業しました。

「かす」と読みたくなりますが、正解はどうでしょうか。

2.1 読み方は「かぞ」

「かぞ」と読みます。

「須」を「ぞ」と読むのがポイントです。

2.2 【加須市ゆかりの有名人】お笑い芸人・カズレーザーさん

加須市は、お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさんの出身地として知られています。双葉社のインタビューサイト「THE CHANGE」でも、「埼玉県加須市出身」と紹介されています。

2.3 【「加須」の街】うどんとこいのぼりの街

加須市は、うどんの街としても知られています。

加須市によると、江戸時代のなかば、不動岡の總願寺の門前などで参拝客にうどんをふるまったのが始まりといわれています。

また、こいのぼりの生産でも有名です。明治の初めに提灯や傘の職人が副業として作り始め、第二次世界大戦前には生産量が日本一でした。

1988年(昭和63年)には全長100mの「ジャンボこいのぼり」がつくられ、現在は4代目が空を泳いでいます。

2.4 【「加須」の地価公示価格】住宅地は1平方メートル4万8000円で横ばい

2026年の地価公示では、加須市富士見町の住宅地が1平方メートルあたり4万8000円で、前年から横ばいでした。

本町の商業地は4万5500円で、前年の4万5600円から0.2%の下落です。

埼玉県によると、2026年の県全体の住宅地の平均変動率はプラス2.0%でした。

都心から離れた県北東部では、地価の動きが落ち着いていることがわかります。

3. 【埼玉県の難読駅名】寄居町「男衾駅」の読み方と由来

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LIMO編集部作成

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次にご紹介する駅は、大里郡寄居町にある東武東上線の「男衾駅」です。

鉢形駅とみなみ寄居〈ホンダ寄居前〉駅のあいだにあり、東武鉄道によると1925年(大正14年)7月10日に開業しました。

「衾」は、普段なかなか目にすることがない漢字ですが、どのように読むのでしょうか。

3.1 読み方は「おぶすま」

「おぶすま」と読みます。

寄居町によると、明治22年(1889年)の町村制で「男衾村」が生まれ、1955年(昭和30年)2月11日に寄居町と合併しました。

今は駅名にその名前が残っています。

3.2 【「男衾」の名がつく絵巻】重要文化財「男衾三郎絵詞」

「男衾」の名前は、鎌倉時代の絵巻物にも登場します。

東京国立博物館が所蔵する「男衾三郎絵詞(おぶすまさぶろうえことば)」は、関東に住む武士の兄弟の物語を描いた絵巻で、国の重要文化財に指定されています。

都にあこがれる兄・吉見二郎と、武芸ひとすじの弟・男衾三郎という、対照的な兄弟が描かれています。

3.3 【「男衾」の地価公示価格】寄居町の住宅地は1平方メートル3万円台で横ばい

男衾には地価公示の地点がないため、同じ寄居町の地点を見てみます。

2026年の地価公示では、寄居町の住宅地は2地点とも大字寄居にあり、1平方メートルあたり3万7700円と3万7100円でした。

どちらも前年から横ばいです。

4. 【埼玉県の難読駅名】羽生市「羽生駅」の読み方と由来

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LIMO編集部作成

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最後にご紹介する駅は、羽生市にある「羽生駅」です。

東武伊勢崎線と秩父鉄道が乗り入れる駅で、東武鉄道によると1903年(明治36年)4月23日に開業しました。

東武伊勢崎線では南羽生駅と川俣駅のあいだにあります。

同じ読みの苗字を持つ有名なフィギュアスケート選手がいるので、読める方も多いかもしれませんね。

4.1 読み方は「はにゅう」

「はにゅう」と読みます。

羽生市によると、「羽生」の地名は埴輪(はにわ)から変わったものだといわれています。

東武鉄道の駅案内でも、昔は「埴生」とも書き、埴輪の産地だったといわれると紹介されています。

地名が記録に出てくるのは、1478年(文明10年)の太田道灌の手紙が最初で、「武州羽生の嶺にたてこもり」と書かれています。

4.2 【「羽生」の地価公示価格】住宅地は1平方メートル3万9500円で横ばい

2026年の地価公示では、羽生市南2丁目の住宅地が1平方メートルあたり3万9500円で、前年から横ばいでした。

中央3丁目の商業地は4万5800円で、前年の4万5900円から0.2%の下落です。

羽生市の住宅地13地点を見ると、横ばいが3、下がった地点が10で、上がった地点はありませんでした。

加須市と同じく、地価は落ち着いた動きとなっています。

5. 著者のコメント

長島 迪子
埼玉県出身の筆者でも、「男衾」は初めて見たときに読めませんでした(笑)

明治時代に開業した駅、合併でなくなった村の名前、埴輪と、3つの駅名にはどれも長い歴史がありました。

カズレーザーさんの出身地・加須のうどんやこいのぼりなど、駅のまわりの街にもそれぞれの顔があります。

地価を見ると、県全体の住宅地が上がるなかで、3駅の周辺は横ばいや小幅な下落となりました。

同じ埼玉県でも、都心からの距離で地価の動きが大きくちがうことがわかります。

読み方の面白さをきっかけに、ふだん通りすぎている駅で一度降りてみると、新しい発見があるかもしれません。

6. 【まとめ】3駅周辺の住宅地はいずれも1平方メートル4万円台以下

今回紹介した3駅の近くの地点を並べると、住宅地はいずれも1平方メートル4万円台以下で、横ばいか小幅な下落でした。

同じ2026年の地価公示で、県南部の蕨市塚越2丁目の住宅地は37万8000円です。

3駅周辺の住宅地は、その約8分の1から10分の1の水準にあたります。

※男衾には標準地がないため、同じ寄居町内の地点を掲載。

商業地は住宅地と単純に比較できません

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本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

今回は埼玉県の難読駅名「加須(かぞ)」「男衾(おぶすま)」「羽生(はにゅう)」を紹介しました。

合併前の村の名前が駅名に残る男衾、埴輪から変わったといわれる羽生など、駅名の歴史はそれぞれ個性的です。

一方で、駅のまわりを見ると、うどんとこいのぼりの街、絵巻にも名前が残る街、文学の舞台となった街と、それぞれの歴史を持ちながら、地価は落ち着いた動きとなっています。

ふだん何気なく使っている駅名にも、歴史とお金の両方から見た物語があります。

ぜひ身近な駅の名前の由来や地価も調べてみてください。

参考資料

長島 迪子