1. 【難読地名】埼玉県の「蕨」「五十子」「水判土」の読み、それぞれの地価を紹介

駅名や住所で見かけるのに、いざ読もうとすると迷ってしまう地名はありませんか。

実は筆者の出身でもある「埼玉県」。

宿場町や戦国時代の合戦、地形などに由来する独特な読み方の地名が数多く残っています。

今回は、埼玉県にある難読地名を3つ出題します。あわせて、その街の地価や交通事情など「お金」にまつわるデータも紹介します。

住まい選びや資産づくりのアイデアとして、ぜひ楽しんで読んでみてくださいね。

2. 【埼玉県の難読地名】蕨市「蕨」の読み方と由来

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LIMO編集部作成

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最初にご紹介する地名は、埼玉県の南部、東京都にほど近い蕨市の「蕨」です。

JR京浜東北線の駅名にもなっていますが、ふだん目にする機会が少ない漢字かもしれません。

2.1 読み方は「わらび」

「わらび」と読みます。

山菜のワラビと同じ漢字です。

蕨市公式ウェブサイトによると、地名の由来には2つの説が伝わっています。植物の「蕨」にならって名付けたとする説と、「藁火(わらび)」が変化したとする説です。

江戸時代には、慶長17年(1612年)ごろに中山道の宿場「蕨宿」が成立し、宿駅として発展しました。

蕨市は昭和34年(1959年)に市制を施行。

また全国で最初(1946年)に成人式(名称:成年式)が行われた発祥の地としても知られています。

2.2 【蕨市ゆかりの有名人】THE ALFEE・高見沢俊彦さん

蕨市は、ロックバンド・THE ALFEEのメンバーとして知られる高見沢俊彦さんの出身地です。

高見沢さんは、蕨市の市制施行50周年を記念して、キャラクター「エンジェルわらぶー」をデザインしたことでも知られています。

ふるさとへの思いがキャラクターにも込められているようですね。

2.3 【「蕨」の地価公示価格】都内に近く6地点すべてが上昇

蕨駅はJR京浜東北線の駅で、都内の赤羽駅まで3駅と、東京都心への通勤・通学に便利な立地です。

2026年の地価公示では、蕨市塚越2丁目の住宅地が1平方メートルあたり37万8000円、前年の35万9000円から5.3%上昇しました。

中央2丁目の住宅地も34万4000円、前年比プラス6.2%です。

蕨市内の住宅地6地点は、すべて前年比5.2〜6.3%の上昇となりました。

都内に近い利便性が、地価を押し上げる要因の一つと考えられます。

3. 【埼玉県の難読地名】本庄市「五十子」の読み方と由来

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LIMO編集部作成

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次にご紹介するのは、埼玉県の北部、群馬県との県境に近い本庄市の「五十子」です。

「ごじゅっこ」「いそこ」と読みたくなりますが、どちらも不正解です。

3.1 読み方は「いかっこ」

「いかっこ」と読みます。

なお、静岡県磐田市にも同じ漢字の地名がありますが、こちらは「いかご」と読みます。

地名の由来ははっきりしていませんが、五十子は室町時代の歴史の舞台として知られています。

平凡社『日本歴史地名大系』によると、関東管領の山内上杉房顕は、古河公方・足利成氏との争い(享徳の乱)の際、五十子に砦を築いて自ら滞陣し、陣頭指揮をとりました。これが「五十子陣(いかっこのじん)」です。

本庄市は、五十子陣について「応仁の乱に先駆けて、戦国時代が始まる契機となった重要な遺跡」とされる一方、堀や土塁などの明確な遺構は残っていないと説明しています。

令和3年(2021年)3月には、地元の方の協力で現地に解説の看板が設置されました。

3.2 【「五十子」の地価公示価格】価格は前年から横ばい

2026年の地価公示では、本庄市五十子2丁目の住宅地が1平方メートルあたり5万6900円で、前年から横ばいでした。

都心から離れた県北部では、県南部と比べて地価の動きが落ち着いていることがわかります。

4. 【埼玉県の難読地名】さいたま市西区「水判土」の読み方と歴史

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LIMO編集部作成

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最後にご紹介するのは、さいたま市西区の「水判土」です。

「すいはんど」「みずはんど」と読みたくなりますが、どちらも不正解です。

4.1 読み方は「みずはた」

「みずはた」と読みます。

平凡社『日本歴史地名大系』によると、水判土村は北西に延びる台地と、その三方に広がる低地からなる村でした。大宮と川越の城下を結ぶ道が、台地のすそを通っていたそうです。

村の中央には慈眼寺があり、戦国時代の永禄5年(1562年)には、北条氏康の軍勢によって慈眼房(慈眼寺)が焼失したと伝わります。

4.2 【「水判土」の地価公示価格】西区の住宅地は緩やかに上昇

水判土には地価公示の標準地がないため、同じさいたま市西区の住宅地の価格を見てみましょう。

2026年の地価公示では、西区の住宅地9地点の価格は1平方メートルあたり4万3300円〜14万8000円でした。

最も高い指扇領別所の地点は前年比プラス2.8%、三橋5丁目の地点は10万7000円でプラス1.9%です。

西区の住宅地は9地点のうち8地点が上昇し、1地点が横ばいでした。

最近人気のあるさいたま市の中心部・大宮に近い住宅地として、緩やかな上昇が続いています。

筆者も毎年「住みたい街ランキング」にランクインするのを見ていますが、さいたま市は人気が高いですよね!

5. 著者のコメント

長島 迪子
埼玉県出身の筆者がお届けしました。

埼玉県の「市」は40もあり、全国で最も多いんですよね。「蕨」もその一つでした。

またエンジェルわらぶー、見ましたか?

記事を執筆しながら蕨市の公式ホームページで「エンジェルわらぶー」を初めてみたのですが、なかなか個性的で、でも高見沢サンがデザインされたとしって、なんだか「わかる」と納得してしまいました。

とってもかわいいので、見てみてくださいね。

6. 【まとめ】蕨の地価は五十子の約6.6倍

今回読み方を紹介した埼玉県内の3エリアを並べると、蕨市塚越の住宅地は五十子の約6.6倍、水判土のあるさいたま市西区の最高地点の約2.6倍の水準で、上昇率も最も高くなっていることがわかりました。

※水判土には標準地がないため、同じさいたま市西区内の地点を掲載

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本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

今回は埼玉県の難読地名「蕨(わらび)」「五十子(いかっこ)」「水判土(みずはた)」を紹介しました。

中山道の宿場町、戦国時代の陣、戦火の記録が残る寺と、歴史はそれぞれ個性的です。一方で地価を見ると、東京都心への近さによって、街の評価が大きく異なることもわかります。

何気なく通り過ぎていた地名にも、歴史と経済の両面から物語があります。ぜひ身近な地名の由来や地価も調べてみてください。

参考資料

長島 迪子