海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回ご紹介するのは、海外で動物保護活動を行っている「The Asher House」のYouTubeアカウント@theasherhouse_の投稿。

今回は、重い神経症状を抱え、殺処分までわずかな時間しか残されていなかった犬が救助され、専門的な検査や継続的なケアを受けている現在の様子を紹介してくださっています。

執筆時点で10万4000回再生、約9000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、犬・猫の平均入手価格についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【重い障害を抱え、殺処分の危機にあった犬】保護施設で必要なケアを受けながら暮らせることに

抱っこされる姿と野原で過ごす姿1/2

抱っこされる姿と野原で過ごす姿

出所:@theasherhouse_

海外のSNSで、重い神経症状を抱え、殺処分まで約24時間とされていた犬「トリッシュ」の現在が紹介され話題となっています。

トリッシュは、カリフォルニア州の殺処分率が高いシェルターに収容されていました。重い神経症状があり、救助や譲渡の見込みがない状況でしたが、ボランティアから連絡を受けた投稿者さんが保護。その後、パルボウイルスへの感染も判明しましたが、治療を経て乗り越えたといいます。

2. 【MRI検査で判明した脳の異常】原因は特定されないまま続く治療とケア

カートでのお出かけや水辺でくつろぐ姿2/2

カートでのお出かけや水辺でくつろぐ姿

出所:@theasherhouse_

一方、MRI検査では脳に重い異常が確認されました。感染症やウイルス、生まれつきの異常、過去の酸素・血流不足など複数の可能性が考えられているものの、原因は特定されていません。

現在も歩くことは難しく、重い発作も起きていますが、食事中に約3分間自力で立てるなど変化もみられ、遊ぶことが大好きだといいます。今後も定期的に神経科を受診しながら、必要な医療とケアを続けていくそうです。

ネット上では、重い神経症状を抱えながら懸命に生きるトリッシュを応援する声が多く寄せられたほか、「できるだけ幸せに過ごしてほしい」と願う声も相次ぎました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

 

3. 著者からの一言コメント

小泉 柚乃
犬にふらつきや歩行の異常、けいれん発作などがみられる場合、脳や神経に何らかの異常が起きている可能性があります。ただし、原因は感染症や生まれつきの異常、外傷などさまざまで、症状だけから判断することはできません。そのため、こうした変化がみられたときは、早めに動物病院で診てもらうことが大切です。また、発作が起きた際は、無理に体を押さえたり口の周りに手を近づけたりせず、周囲にぶつかりそうな物があれば安全を確保しましょう。発作がどのくらい続いたか、どのような動きがみられたかを記録しておくと、診察時の手がかりになります。可能であれば動画を撮っておく方法もあります。

今回のトリッシュも症状の原因はまだ特定されておらず、今後も神経科で継続的に診察を受ける予定です。それでも、自力で立てる時間が少しずつ伸びるなどの変化もみられ、遊ぶことも大好きとのこと。少しでも症状が回復し、好きなだけ遊んで幸せに過ごしてほしいと願うばかりです。

4. 新しい家族を迎える前に。犬・猫の平均入手価格を知っておこう

過酷な環境から救い出された動物たちの姿を見ると、これから保護犬・保護猫を迎えたいと考える方も多いのではないでしょうか。

ペットショップやブリーダーなど有償で犬・猫を入手する場合の平均価格は、2025年で犬が「21万6000円」、猫が「17万5000円」となっており、猫は3年間で約35.7%上昇しています。

一方で無償譲渡を希望する声も多く、犬53.6%、猫76.9%が無償での譲渡を望んでいるというデータもあります。

私はアナリストとして、モノを「買うときの値段」より「持ち続けるコスト」で評価することを大切にしてきましたが、ペットもまさに同じだと思います。ペットフード協会の令和7年(2025年)全国犬猫飼育実態調査では、有償で入手した場合の平均価格は犬が21万6000円、猫が17万5000円。とくに猫は、この3年で約35.7%上がっています。

(中略)

そして何より、無償譲渡を望む人が猫で76.9%、犬で53.6%にのぼる背景には、命を預かることの重みへの意識があるのだと思います。価格を比べる前に、「10年後、20年後も最後まで世話を続けられるか」――その一点を落ち着いて考えることが、いちばん確かな判断材料になるのではないでしょうか。

その後の飼育費まで見据えて考えるためにも、一度知っておいてもよいかもしれませんね。

参考資料

小泉 柚乃