海外のSNSでは、犬や猫といった動物を保護し、懸命に救おうとする「動物レスキュー」の様子を紹介した投稿がYouTubeで注目を集めています。

今回ご紹介するのは、海外で動物保護活動を行っている「The Asher House」のYouTubeアカウント@theasherhouse_の投稿。

今回は、それぞれ異なる事情で保護された9匹の子犬が保護施設へ託され、健康チェックや新しい環境への準備をしながら、家族との出会いを目指す様子を紹介してくださっています。

執筆時点で10万5000回再生、約9000件のいいね!がつくなど話題となった本投稿の中でも、特に胸を打たれるシーンやSNSでの反響をまとめてご紹介します。

また記事中では、レスキューされた動物たちの回復に欠かせない存在である獣医師や動物看護の年収についても解説していきます。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。

1. 【里親探しが難しく、保護施設に託された9匹の子犬】新たな環境に慣れた後に家族を探すことに

ケージに入れられた子犬たち1/2

ケージに入れられた子犬たち

出所:@theasherhouse_

海外のSNSで、異なる事情で保護された9匹の子犬が、同じ日に保護施設へ託された様子が紹介され話題となっています。

最初にやってきたのは、妊娠していた保護犬から生まれた6匹。全部で11匹生まれ、5匹には家族が見つかりましたが、残る子犬たちの譲渡先探しが難しくなったため、安心して家族を探せる投稿者さんの施設へ託すことにしたといいます。

その後、さらに3匹の子犬が到着。この子たちは店先で箱に入れられていた生後5週ほどの子犬4匹のうちの3匹で、保護した人が1匹を家族に迎え、残る子たちを施設へ連れてきました。

2. 【店先の箱に入れられていた子犬たち】新たに3匹が保護施設へ

子犬たちとふれあうスタッフの様子2/2

子犬たちとふれあうスタッフの様子

出所:@theasherhouse_

9匹は今後、健康チェックを受け、新しい環境で落ち着く時間を過ごしたあと、新しい家族との出会いを目指していくそうです。

ネット上では、子犬たちを救助し、保護施設へつないだ人たちへの感謝や称賛の声が多く寄せられたほか、「みんな素敵な家族と出会ってほしい」と、9匹それぞれの幸せを願う声もみられました。

――以上、海外のSNSで話題のワンちゃんでした。

 

3. 著者からの一言コメント

小泉 柚乃
愛らしい子犬を見ると、そのかわいらしさから「すぐに家族として迎えたい」と思う方も多いかもしれません。しかし、子犬を迎える際には、食事やワクチンなどの健康管理だけでなく、成長に合わせたしつけや社会化など、継続的なケアが必要です。また、幼い子犬は新しい環境へ移るだけでも大きな変化を経験します。迎えた直後から多くの刺激を与えるのではなく、まずは安心して休める場所を用意し、新しい生活に慣れる時間をつくってあげることも大切です。体調の変化にも注意し、気になることがあれば早めに動物病院へ相談しましょう。

今回保護施設へやってきた子犬たちも、すぐにほかの犬たちとの活動へ参加するのではなく、まずは医療チームのチェックを受け、数週間かけて新しい環境に慣れていく予定だといいます。子犬を迎える際には、かわいさだけではなく、家族みんなで最後まで責任を持てるか、事前にしっかり話し合うことも大切です。これから長く続く暮らしまで見据えて、子犬を迎える準備をしておきたいですね。

4. 「命を救う現場」を支える専門職の経済的リアル。獣医師・動物看護の年収はいくら?

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」を元にした就業者統計データによると、全国の獣医師の平均年収は680万5000円(平均年齢38.7歳)、動物看護従事者の平均年収は351万9000円(平均年齢38歳)です。

ハードな業務に対して動物看護師の過半数が給料に不満を抱く実情もありますが、2022年の愛玩動物看護師国家資格化などを背景に、今後の待遇改善や推移が注目されています。

同じ38歳前後という年代でありながら、獣医師と動物看護師の年収には大きな開きがあります。

ここで注目したいのは、同じ年代でありながら両者の差がおよそ1.9倍にのぼる点です。専門性と資格の違いが、そのまま年収差として表れていると読めます。実際、日本動物看護職協会の調査では、給与に『不満』『非常に不満』と答えた方が合わせて54.5%と過半に達しています。ただ、2022年に『愛玩動物看護師』が国家資格化されたことは、担い手の専門性に裏づけを与え、参入のハードルを設ける動きでもあります。こうした資格化は、一般に中期的な待遇の下支え要因になりうると私は考えています。

参考資料

小泉 柚乃