小さな生地を油に入れると、ぷっくりと膨らんでいく――。動画は、そんな“ちっちゃい魔法”から始まります。
インドの屋台で親しまれている一品を、インド出身の女性が日本語で紹介。65万回以上再生されたこのTikTok動画は、@indogo_channelさんの投稿です。
1. 【またパニプリ?いいえ、これ違います】ヨーグルトとチャトニをたっぷりかける「ダヒプリ」
「またパニプリ食べてんの?って思うかもしれませんがこれ違います」。インド出身の女性は、揚げて膨らませたプリに穴を開け、スパイスと塩を混ぜてマッシュしたじゃがいもを詰めていきます。
「ここが重要」と、塩を入れたヨーグルトを「たっぷりかけちゃいます」。さらに辛いチャトニと甘いチャトニ、ひよこ豆でできたセーブ、チャットマサラスパイスを重ねていきます。
完成したのは「ダヒプリ」。女性によると、マハラシュトラ州のムンバイという町発祥の、人気の屋台料理だそうです。
魅力は「ヨーグルトの濃厚な味と」「甘さ」「あとパリパリな食感」。カラフルな見た目もおいしそうですね。
コメント欄には「パニプリってどこで売ってるんですか?食べてみたい」という声も寄せられていました。
@indogo_channelさん、ご協力ありがとうございました!
2. 日本とインドの国交はいつから?文化の交流の歩み
外務省によると、日本とインドが国交を樹立したのは1952年です。
1957年には日印文化協定が結ばれ、1988年には日本で半年間の「インド祭」が開かれました。
2022年の日インド国交樹立70周年には、南西アジア諸国も含めた「2022年日本・南西アジア交流年」として、各種記念行事が行われました。
インドの屋台の味が、SNSを通じて日本でも知られるようになってきました。日本とインドの経済的なつながりは、どのくらい深まっているのでしょうか。
3. 日本からインドへの輸出額は2兆6512億円、インドからの輸入額は1兆586億円
外務省の「インド基礎データ」(財務省貿易統計)によると、2024年度の日本からインドへの輸出額は2兆6512億円、インドからの輸入額は1兆586億円でした。2015年度は、輸出額が9813億円、輸入額が5887億円でした。
主要品目(2024年度)は、インドへの輸出が一般機械、電気機器、非鉄金属、鉄鋼、元素及び化合物等、インドからの輸入が元素及び化合物、電気機器、輸送用機器、魚介類、非金属鉱物製品等です。
インドからの輸入品には魚介類も含まれ、私たちの食卓とも無関係ではないようです。
日本とインドのモノの行き来は、2015年度と比べて輸出・輸入ともに増えています。
4. 日本からインドへの直接投資は9240億円、人の行き来も
同データによると、日本からインドへの直接投資は2024年に9240億円(財務省国際収支状況)でした。2023年は1兆1374億円です。
インドに住む日本人(在留邦人)は8102人(2024年10月)、日本に住むインドの人は5万3974人(2024年12月)とされています。
経済や人の行き来が深まるにつれ、遠い国の家庭や屋台の味も、少しずつ身近になっていきそうです。
動画の女性が、ムンバイ発祥の屋台料理を日本語で一つひとつ紹介していたように、人の行き来は、その国の食文化を伝えるきっかけにもなっているようです。
5. 日本とインドの経済関係、よくある疑問
Q. 日本とインドの貿易額は、何をもとにした数字?
A. 外務省の「インド基礎データ」では、日本とインドの貿易額(対日貿易)を財務省の「貿易統計」をもとに、年度単位・億円で示しています。2024年度は、インドへの輸出が2兆6512億円、インドからの輸入が1兆586億円でした。
Q. 日本はインドにどんな経済協力をしている?
A. 外務省の同データによると、2024年度の実績は、有償資金協力(E/Nベース)が約2760億円、無償資金協力(E/Nベース)が約2億円、技術協力(JICAベース)が約70億円です。主要援助国は、日本、ドイツ、米国、フランスの順(2022年OECD/DAC)とされています。
6. 著者からの一言コメント
参考資料
小野 温子
