トースターで焼いた切りもちに、とろけるチーズをのせてさらに焼き、海苔で巻いて醤油をひと垂らし。これが、フランス出身の男性の“日本に染まった後”のチーズの食べ方です。
ヤギのチーズを使ったフランスの一皿から、和の食材を合わせた一品へ。その変化を見せる@bebechan_franceさんのInstagram動画は、3万件を超えるいいねを集めています。
1. 【日本に染まる前と後】焼きシェーブルチーズのサラダから、海苔で巻いたチーズもちに醤油へ
まずは日本に染まる前。バゲットにシェーブルチーズ(ヤギのチーズ)をのせ、オリーブオイルやこしょう、パセリをかけて焼き、トマトやベビーリーフ、炒めたベーコンと合わせて「Chèvre chaud(焼きシェーブルチーズのサラダ)」に。
「白ワインは忘れずに」と添えて味わい、「温かいチーズと冷たい野菜のコントラストが最高!」と話します。
そして日本に染まった後は、切りもちをトースターで焼き、とろけるチーズをのせてさらに焼きます。
それを海苔で巻き、しょうゆを垂らしてひと口。「チーズと醤油の相性最高!」と満足そうでした。
コメント欄には「チーズと醤油の組み合わせ最高ですよね!わかってるね」という声も寄せられていました。
@bebechan_franceさん、ご協力ありがとうございました!
2. しょうゆには何種類ある?10月1日は「醤油の日」
日本醤油協会によると、10月1日は「醤油の日」です。
同協会は、しょうゆのJAS規格(日本農林規格)が整った1973年から、毎年「全国醤油品評会」を開催しています。
2025年の第52回品評会の出品総数は303点で、種類別では「こいくちしょうゆ」が192点、「うすくちしょうゆ」が53点、「たまりしょうゆ」が14点、「さいしこみしょうゆ」が37点、「しろしょうゆ」が7点でした。
フランスで親しまれるチーズと、日本の醤油。それぞれの国の味は、どのくらい海を越えて行き来しているのでしょうか。
3. 2025年のしょうゆの輸出額は134億9300万円、前年に比べ10.7%増加
農林水産省の「2025年の農林水産物・食品の輸出実績」によると、2025年のしょうゆの輸出額は134億9300万円で、前年に比べ10.7%増加しました。
なお、牛乳乳製品の輸出額は304億8200万円で、前年に比べ0.2%減少しています。
同省は、2025年の輸出増加の背景として、日本食への関心の高まり、インバウンドによる日本食の認知度向上などを挙げています。
日本の食卓に欠かせない調味料が、海外でも少しずつ広がっているようです。
4. チーズの総消費量は31万5198トン、国産の割合は15.5%
反対に、チーズは多くを海外からの輸入に頼っています。農林水産省の「令和7年度チーズの需給表」(速報値)によると、チーズの総消費量は31万5198トンで、前年度に比べ3.4%減少しました。
ナチュラルチーズの輸入量は24万1644トン、国内生産量は4万5532トンで、チーズ消費量全体に占める国産の割合は15.5%(前年度から0.7ポイント上昇)でした。
海外から届くチーズと、日本で造られ海外にも届く醤油。私たちの食卓では、両方の味が当たり前のように並んでいます。
動画の男性が、切りもちととろけるチーズを海苔で巻き、醤油を垂らして「チーズと醤油の相性最高!」と話していたように、異なる国の味が出会うことで、新しい“家の定番”が生まれることもありそうです。
5. チーズの需給とその統計、よくある疑問
Q. チーズの「国産の割合」はどうやって計算されている?
A. 農林水産省の「チーズの需給表」では、ナチュラルチーズに換算したチーズ総消費量に占める、国産ナチュラルチーズ生産量の割合から推定しています。令和7年度は15.5%で、前年度の14.8%から0.7ポイント上昇しました(速報値)。
Q. プロセスチーズは、どのくらい国内で作られている?
A. 農林水産省の「令和7年度チーズの需給表の結果概要」によると、プロセスチーズの国内生産量は11万5955トン(前年度比0.7%増)、輸入量は7598トン(同1.7%増)でした。プロセスチーズの消費量は12万3553トンです。
6. 著者からの一言コメント
参考資料
- @bebechan_france
- 農林水産省「2025年の農林水産物・食品の輸出実績」
- 農林水産省「令和7年度チーズの需給表の結果概要」
- 日本醤油協会「NEWS RELEASE №211『第52回 全国醤油品評会』受賞者発表・表彰!」
小野 温子
