ビジネスメールの結びでよく使う「よろしくお願いいたします」。

この「いたします」を漢字で「致します」と書くか、ひらがなで「いたします」と書くか、迷ったことはありませんか?

そんな「致します」と「いたします」の使い分けを、わかりやすく解説した動画が話題を集めています。

恥ずかしながら、特に意識せずにこれまで使ってしまっていた筆者。この動画を見て大きく反省しました。

投稿したのは、Instagramでマナーにまつわる情報を発信しているゆっちさん。

かつては「ポンコツ秘書」だったと振り返り、今では歴代社長3人に認められるまでになったというゆっちさんが、文化庁の公式ルールを調べてまとめてくれました。

動画には、執筆時点で約2270「いいね!」が集まるなど、たくさんの人に注目されたようです。

※投稿の画像は【写真】をご参照ください。
※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
※表記のルールには諸説あり、媒体や会社の規定などによって考え方が異なる場合があります。

1. 【致します/いたします】いつ・どっちを使う?見分けるカギは「主役」か「脇役」か

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出所:<u><a href="https://www.instagram.com/reel/DeLcABlPUPr/?utm_source=ig_web_copy_link&mdxt=MWQ1ZGUxMzBkMA==&srtk=MWQ1ZGUxMzBkMA==" target="_blank">@yucchi_manner</a></u>

出所:@yucchi_manner

ゆっちさんが教えてくれた見分け方は、とてもシンプル。

その言葉が文の中で「主役」なら漢字、「脇役」ならひらがなで書く、というものです。

では、「主役」と「脇役」はどう見分ければよいのでしょうか。

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出所:@yucchi_manner

ゆっちさんによると、言葉が本来の意味どおりに動いていれば「主役」。一方、ほかの言葉を支えているだけなら「脇役」とのこと。

「致す」は「する」をへりくだって言う言葉。「やります」という意味がそのまま生きていれば主役、ほかの言葉にくっついて丁寧さを添えているだけなら脇役、というわけです。

2. 「よろしくお願い致します」はNG!ひらがなが正解の理由

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出所:<u><a href="https://www.instagram.com/reel/DeLcABlPUPr/?utm_source=ig_web_copy_link&mdxt=MWQ1ZGUxMzBkMA==&srtk=MWQ1ZGUxMzBkMA==" target="_blank">@yucchi_manner</a></u>

出所:@yucchi_manner

この考え方に当てはめると、「よろしくお願い致します」は漢字ではなく、ひらがなの「よろしくお願いいたします」が正解。

「お願いいたします」の「いたします」は、「お願い」という言葉を支えて丁寧にしているだけの脇役だからです。

メールの定番フレーズだけに、ずっと漢字で書いていたという人もいるのではないでしょうか。

3. じゃぁ「致します」「頂く」を漢字で書いてOKなのはどんなとき?

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出所:@yucchi_manner

一方で、漢字で書くのが正解になるケースもあります。

たとえば「資料の準備をこちらで致します」。この「致す」には「やります」という意味がちゃんと残っているので主役。だから漢字で書く、とゆっちさんは説明しています。

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出所:<u><a href="https://www.instagram.com/reel/DeLcABlPUPr/?utm_source=ig_web_copy_link&mdxt=MWQ1ZGUxMzBkMA==&srtk=MWQ1ZGUxMzBkMA==" target="_blank">@yucchi_manner</a></u>

出所:@yucchi_manner

「お土産を頂く」も同じです。この「頂く」は「もらう」という意味どおりに使われているので、漢字で書いてOK。

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出所:<u><a href="https://www.instagram.com/reel/DeLcABlPUPr/?utm_source=ig_web_copy_link&mdxt=MWQ1ZGUxMzBkMA==&srtk=MWQ1ZGUxMzBkMA==" target="_blank">@yucchi_manner</a></u>

出所:@yucchi_manner

反対に、「ご確認いただく」の「いただく」は、「ご確認」を支えている脇役なので、ひらがなで書くのが正解です。

「致す」も「頂く」も、主役なら漢字、脇役ならひらがな。このルールを覚えておけば、メールを書くたびに迷うことも少なくなりそうですね。

ビジネスメールを送る前に、ぜひ動画を参考に見直してみてくださいね。

4. 著者のコメント

長島 迪子
メールの結びで何気なく使っている「よろしくお願いいたします」ですが、漢字とひらがなの使い分けにはきちんとした理由があるのですね。

私、恥ずかしながら無意識でした。

「主役なら漢字、脇役ならひらがな」という覚え方はとてもシンプルで、すぐに実践できそうです。メールを送る前に、ぜひ一度見直してみてください。

5. 言葉づかいも身につく|マナー系3検定の名前と受験料をチェック

「致します」と「いたします」のような表記の使い分けをはじめ、敬語や電話・来客応対など、仕事で求められるマナーは幅広いものです。

知識をまとめて身につけたい人は、検定を目標にするのもよいでしょう。公益財団法人 実務技能検定協会が実施する3つの検定について、受験料を中心に紹介します(金額は同協会公式サイトの各検定の受験要項による)。

5.1 秘書検定(秘書技能検定)の受験料

  • 3級:3800円
  • 2級:5200円
  • 準1級:6500円
  • 1級:7800円

「人柄育成」を掲げ、社会人の基本的な常識を「秘書技能」として出題します。3級は職場の基本的な常識、2級は優先順位を考える力、準1級は判断力・対応力、1級は上司の仕事を理解し先回りして支える力が問われます。

5.2 ビジネス実務マナー検定の受験料

  • 3級:3800円
  • 2級:5200円
  • 1級:7800円

「職場常識の育成」が目標です。職場で適切な判断・行動ができるか、人間関係やマナー、話し方を理解しているかなど、ビジネスの基本ルールが身についているかを確認します。

5.3 サービス接遇検定の受験料

  • 3級:3800円
  • 2級:5200円
  • 準1級:5900円
  • 1級:7800円

テーマは「サービスマインドの育成」。サービス業務への心構え、対人心理の理解、応対の技術、言葉づかい、態度や振る舞いなどが審査されます。

3つの検定はいずれも、複数の級をまとめて申し込める「併願」に対応しています。毎日のメールや会話を見直すきっかけとして、挑戦してみてはいかがでしょうか。

参考資料

長島 迪子