電話に出た途端、家族の声がワントーン高くなる。覚えがある人もいるのではないでしょうか。
@mrfuji_from_japanさんがTikTokに投稿した、外国人たちが「電話の声」の国ごとの違いを語り合う動画は、2万回を超えて再生されています。
1. 【電話になると声が変わる?】アメリカは明るく高く、ヨーロッパは淡々と…国で違う“電話の声”
電話のときと、そうでないときで話し方を切り替えるのかという問いに、アメリカ出身の男性は、友達なら普段通り「おぉ、元気?」なのに、電話では「もしもし、お元気でしょうか?」のように「ゆっくり喋るのと高くなる!」と答えます。
理由は「表情が見えてないから」。
「日本語みたいに言葉遣いで丁寧さが伝わるわけじゃない」ため、表情が見えなくても伝わるように、「ハロー」も明るく高い声で話すのだそうです。
別のアメリカ出身の男性は、子どものころ、お母さんが電話を「切った瞬間にいつもの自分に戻るから」「結構それ不気味だと思ってた」と振り返ります。
これに対してオーストリア出身の女性は「それ、ヨーロッパ逆かも!」。
市役所で働くお母さんの電話は「フェルラッハ市役所です。こんにちは。」くらいで、「淡々と普通って感じ」だといいます。
コメント欄には「電話は声が聞き取りづらいので耳に届きやすいように声を高めにして話すんだと思います。」という声も寄せられていました。
@mrfuji_from_japanさん、ご協力ありがとうございました!
2. 日本で電話が始まったのはいつ?最初の加入者と料金は
日本で電話交換のサービスが始まったのは、1890年(明治23年)12月16日です。
東京と横浜の両市で始まり、当初の加入者は東京が155、横浜が42でした。
使用料は1年につき東京市内が40円、横浜市内が35円で、当時は米1石が6〜8円だったため、非常に高額だったのです。
そのため、電話を引いたのは官庁や大会社、新聞社、銀行などが大部分を占めていたようです。
言葉や“伝え方”の違いは、日本を訪れる外国人の旅にも関わってきます。訪日客は、日本でのコミュニケーションをどう感じているのでしょうか。
3. 訪日客の困りごと2位は「スタッフとのコミュニケーション」、困った場所の1位は飲食店
観光庁の「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」(令和7年度)によると、旅行中に困ったことの1位は「ごみ箱の少なさ」(17.2%)で、2位が「施設等のスタッフとのコミュニケーション」(15.4%)でした。
スタッフとのコミュニケーションに困った場所は、次のとおりです。
3.1 「施設等のスタッフとのコミュニケーション」に困った場所(上位3つ)
- 飲食店(レストラン、居酒屋等):38%
- 鉄道駅、バスターミナル:27%
- その他小売店(ドラッグストア、コンビニ、土産物店、量販店等):22%
困った場所の上位に並ぶ飲食店や小売店は、訪日客がお金を使う場所でもあります。
観光庁の「インバウンド消費動向調査」の2026年4-6月期の調査結果(2次速報)では、訪日外国人旅行消費額のうち飲食費は5463億円、買物代は6821億円でした。
言葉の壁は、こうした身近なお店の現場で生まれやすいようです。
4. 言葉が違っても伝わる工夫は?翻訳アプリや指さし会話シート、電話通訳も
同アンケートでは、スタッフとのコミュニケーションに困ったときの対応として、「自動翻訳システムや翻訳アプリケーション等のICTツールを利用してコミュニケーションを行った」が68%と最も多くなっています。ただし、「コミュニケーションを諦めた」人も3割程度いたとしています。
反対に、スタッフとのコミュニケーションを「便利」と感じた理由では、「スタッフが英語(或いは自分の言語)を話せた」が66%、「通訳機器・タブレット・指さし会話シートなど、コミュニケーション機器を利用できた」が51%、「電話通訳を通して、コミュニケーションが取れた」が15%でした。
食事や買い物の場面でのやりとりがスムーズになれば、訪日客にとっては旅の満足に、お店にとってはお客さんを逃さないことにつながりそうです。
動画でアメリカ出身の男性が語っていた「目の前だったら笑顔で伝えられる部分をうまいことこの声にのせないと」という感覚は、言葉が違う相手への接客にも通じるのかもしれません。
5. 訪日客の困りごと、よくある疑問
Q. 訪日客が旅行中に困ったことは、ほかに何がある?
A. 観光庁の令和7年度の調査では、「ごみ箱の少なさ」17.2%、「施設等のスタッフとのコミュニケーション」15.4%、「観光地や地域の混雑」12.9%、「交通機関の利用」11.3%、「多言語表示の少なさ・わかりにくさ」10.9%などが上位でした。「困ったことはなかった」は43.7%です。
Q. この調査は、どのように行われた?
A. 令和7年11月18日から令和8年1月13日にかけて、成田国際空港、東京国際空港、関西国際空港、福岡空港、新千歳空港で、日本から出国する前の訪日外国人旅行者を対象に実施されました。調査件数は4110件です。
6. 著者からの一言コメント
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7.2 フランス人が描いた日本の映画館の「当たり前」。訪日客が映画館などの娯楽に使ったお金は3カ月で1090億円
フランス人が描いた日本の映画館の「当たり前」。訪日客が映画館などの娯楽に使ったお金は3カ月で1090億円
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参考資料
- @mrfuji_from_japan
- 観光庁「令和7年度「訪日外国人旅行者の受入環境整備に関するアンケート」調査結果」
- 観光庁「訪日外国人旅行者の受入環境に関する調査を実施しました」
- 観光庁「【インバウンド消費動向調査】2026年4-6月期の調査結果(2次速報)の概要」
小野 温子
