「この建物、こう見えて築96年」そんなコメントとともに投稿されたのは1枚の写真。
@DP5Wk9SP5N6Jjr8さんが投稿した当ポストは、執筆時点で58万1000件を超えて表示されています。
そこで、LIMO編集部は話題の@DP5Wk9SP5N6Jjr8さんに取材。気になる投稿の経緯やSNSでの反響について、インタビューしました。
※今回ご紹介する投稿は、投稿者様の掲載許可を頂いております。
1. 1930年に竣工!もうすぐ100歳になる「戦前の古いビル」が話題
「新宿という超高層ビルや現代的な商業ビルの集まる街にも、戦前の古い建築って意外と残っているってことを伝えたかった」と話す投稿主さん。
写真に写っているのは、ビックカメラ新宿東口店やユニクロ新宿本店が入るMI新宿ビル本館です。
実は、1930年に竣工した三越新宿店の建物がそのまま残っており、新宿三越アルコットやビックロを経て、現在の形態となっています。
斜め向かいには同じく戦前の建物2/5
出所:@DP5Wk9SP5N6Jjr8さんご提供
投稿のビルの斜め向かいには、同じく戦前の1933年にできた伊勢丹新宿店もあります。
リプライ欄には、「まじすげぇ」「ま、まじですか…!」「コンクリートの建物ってホントに持つのね」など、歴史の長さに驚く声が多数寄せられました。「三越とアルコット時代の面影はもうないっすよね~」といった声もあり、変貌ぶりにも注目が集まっています。
2. 三越新宿店の歴史とは?日本で誕生した建築家について解説
今回の投稿の写真について尋ねると、「1930年に三越新宿店として建てられた建物で、設計を担当したのは曽禰達蔵(そね たつぞう)とその建築事務所員たちです」と教えてくれた投稿主さん。「曽禰達蔵は明治期に誕生した日本人建築家第一世代として知られており、赤煉瓦の慶応義塾大学旧図書館の設計や、三菱一号館の施工監督などを担当しました」と説明してくれました。
1853年生まれの曽禰達蔵は、現・東京大学工学部建築学科である工部大学校造家学科の第1回生として建築を学びました。イギリスより来日したジョサイア・コンドルから西洋建築を教わり、辰野金吾、片山東熊、佐立七次郎とともに日本人初の建築家として活躍した人物です。
1890年に三菱に入社し、三菱一号館はコンドルの設計・曽禰達蔵の監督で建設されました。二号館、三号館はコンドルと共に設計を行い、四号館から七号館までは一任されていたとのこと。1906年に三菱を退社した後、1908年には中條精一郎と共同で曽禰中條建築事務所を開設しました。1912年に曽禰中條建築事務所が設計した慶応義塾大学旧図書館は、国の重要文化財に指定されています。
投稿主さんは反響について、「三越が新宿にもあったと知らない方も意外と多く、時代の流れを感じました」と振り返っていました。三越新宿店の歴史は、1923年の関東大震災直後にマーケットを開設したのが始まりです。新宿駅前に移転し、その後当時としてはめずらしい本格的な鉄筋コンクリート造りの三越新宿店が誕生しました。
この建物、こう見えて築96年 pic.twitter.com/cbgd1un5qn
— マンホール男 C108 2日目 東ナ50b (@DP5Wk9SP5N6Jjr8) September 28, 2026
3. 著者からの一言コメント
4. 東京都の2025年の観光消費額について紹介
ここからは、記事の話題にちなんで東京都の観光消費額についてご紹介します。
東京都産業労働局「2025年東京都観光客数等実態調査」によると、2025年の都内観光消費額は前年比6.9%増となる過去最高の約10兆1297億円に達しました。
内訳としては、外国在住者による消費が前年比14.9%増の約4兆5534億円と急速に拡大し、全体の伸びを大きく牽引しています。
日本在住者全体では前年比1.1%増の約5兆5763億円となり、そのうち道府県在住者が前年比4.0%増の約3兆4836億円、都内在住者が前年比3.3%減の約2兆927億円という結果でした。
都内在住者の消費はわずかに減少したものの、依然として2兆円規模を維持しており、インバウンドの好調さと併せて手堅い観光需要が示されています。
今回はXで話題になっている「築96年になる新宿の古い商業ビル」をご紹介しました。
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