私立小学校を選ぶときは、入試の倍率だけでなく、入学後にかかる学費も気になるところです。

小学校は6年間通うので、毎年の授業料などの差が積み重なり、総額は大きく変わります。

本記事では、自身も小学生の息子を育てる筆者が、首都圏で志願者数の多い私立小学校の学費について調べました。

今回は、神奈川県横浜市にある慶應義塾横浜初等部と桐蔭学園小学校の2校を取り上げます。両校が公式サイトで公表している最新の金額をもとに、初年度の費用と6年間の総額を比べます。

1. 【私立小学校の学費】慶應義塾横浜初等部の学費

慶應義塾横浜初等部(横浜市青葉区)は、共学の小学校です。卒業生は、横浜初等部長の推薦により慶應義塾湘南藤沢中等部に進学します。

公式サイトによると、2026年度入学試験の志願者数は1364名、最終合格者数は108名でした。

入学に必要な費用は、公式サイトの「募集概要」に2026年度の参考額として次のとおり示されています。2026年10月時点で、2027年度入学者の金額は公式サイトにまだ掲載されていません。

1.1 慶應義塾横浜初等部 入学に必要な費用(2026年度参考)

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出所:<u><a href="https://www.yokohama-e.keio.ac.jp/admission/index.html" target="_blank">慶應義塾横浜初等部 公式サイト「募集概要」</a></u>を基にLIMO編集部作成

出所:慶應義塾横浜初等部 公式サイト「募集概要」を基にLIMO編集部作成

初年度は入学金がかかります。2年次以降は、授業料・教育充実費・給食費の合計169万円が毎年必要です。

なお、同校は公式サイトの「Q&A」で、学費等は在学中に必要に応じて改定されることがあるとしています。

1.2 慶應義塾横浜初等部 6年間の学費合計(試算)

2026年度の参考額が6年間変わらないと仮定すると、次のとおりです。

  • 1年次:203万円
  • 2〜6年次:169万円×5年=845万円
  • 6年間の合計:1048万円

なお、在学中に金額が改定されれば、実際の総額は変わります。

2. 【私立小学校の学費】桐蔭学園小学校の学費

桐蔭学園小学校(横浜市青葉区)は、共学の小学校です。

2027年度入学者の費用は、公式サイトで公開されている「2027年度 一般入試 児童募集要項」に、予定額として次のとおり示されています。

2.1 桐蔭学園小学校 2027年度入学者の費用(予定)

授業料・教育活動費・給食費・スクールバス代は月額で示されており、合計月7万5800円を3か月分ずつ年4回に分けて納めます。表では月額を12倍した年額にしています。

施設設備費は1年次が29万8000円で、2年次以降は年8万6000円です。このため、2年次以降に毎年かかる費用は104万800円になります。

スクールバスを使わない場合は、入学後にバス代が返金されます。このほか、授業用端末としてiPadの購入が必要で、制服代や文具代なども別にかかります。

また、教育振興寄付金(1口10万円)について、任意としながらも4口以上の協力をお願いしています。なお、校納金は物価の変動により改定することがあるとされています。

2.2 桐蔭学園小学校 6年間の学費合計(試算)

2027年度の予定額が6年間変わらないと仮定すると、次のとおりです。

  • 1年次:157万2800円
  • 2〜6年次:104万800円×5年=520万4000円
  • 6年間の合計:677万6800円

スクールバスを使わない場合は、6年間で42万4800円少なくなります。

3. 慶應義塾横浜初等部と桐蔭学園小学校の費用比較

入学金・授業料と、施設・教育環境のための費用(慶應義塾横浜初等部は教育充実費、桐蔭学園小学校は施設設備費・教育活動費・空調費)などを比べると、次のとおりです。

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出所:本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

出所:本記事に記載の内容を基にLIMO編集部作成

授業料は慶應義塾横浜初等部が年106万円で、桐蔭学園小学校(年61万2000円)の約1.7倍です。施設・教育環境の費用も、慶應義塾横浜初等部の教育充実費が年51万円と高くなっています。

その結果、6年間の合計は慶應義塾横浜初等部のほうが370万3200円高くなりました。

ただし、両校の金額に含まれる費目は同じではありません。

桐蔭学園小学校の金額にはスクールバス代や保護者会費が入っていますが、慶應義塾横浜初等部の公表額には含まれていません。

また、両校とも制服代などはこの比較に含めていません。

この点は注意が必要ですね。

4. 【慶應義塾横浜初等部・桐蔭学園小学校学費】まとめ

公式に公表されている最新の金額で比べると、6年間の学費(試算)は慶應義塾横浜初等部が1048万円、桐蔭学園小学校が677万6800円でした。

差を生んでいるのは主に授業料と教育充実費で、慶應義塾横浜初等部は授業料が年106万円、教育充実費が年51万円です。

ただし、両校の金額に含まれる費目は異なり、在学中に改定される可能性もあります。私立小学校を検討するときは、各校の公式情報で最新の金額と内訳を確かめ、6年間、さらにその先まで見通して家計への影響を確認しておきましょう。

本記事が、受験を検討されている方の一助になれば幸いです。

5. 著者のコメント

長島 迪子
同じ横浜市青葉区にある人気校同士ですが、6年間の学費には370万円ほどの差がありました。

授業料だけでなく、教育充実費や施設設備費といった費目の違いが積み重なると、総額は大きく変わります。

本記事は両校の公式サイトに掲載された最新の金額だけを使っているので、志望校選びの参考にしてください。

参考資料

長島 迪子